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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
前回のコラムにおいて、「栄養素」という切り口から、ストレスや疲労に負けない身体作りについて記載させて頂きました。今回は、そのような栄養素が、どういった「食材(食物)」に多く含まれているのか、そして、どういった時にその食品(食物)を摂取すると効果的なのかをご紹介させて頂きます。
★「イライラしたり、落ち着かなかったりする時には?」⇒「カルシウム」等をしっかりとって、脳細胞の興奮を抑えます。
豚肉・鶏肉・レバー:ビタミンB群が脳中枢に働き、イライラを抑制
豆腐・牛乳・煮干:カルシウムで神経を鎮静化
いちご・レモン・ブロッコリー:ビタミンCがストレスへの抵抗力アップ
たまねぎ・ニラ:硫化アリルに心の鎮静作用と疲労回復効果
★「よく眠れない、寝付けない時には?」⇒「眠らなければいけない」と考えてしまうと交感神経がさらに昂り、より眠りづらくなってしまいます。リラックスするための食材を上手に用いましょう。
ゆず・グレープフルーツ:リモネンに血行改善、リラックス効果
しょうが:ショウガオールが体を温める
牛乳・豆乳・バナナ:トリプトファンが脳機能を安定させる
★「疲れや怠さが中々抜けない時には?」⇒血行を良くして、身体を温め、老廃物を流しましょう。
豚肉(特にモモやヒレ)・ロースハム:疲労回復に効くビタミンB1が豊富
にんにく・ニラ:硫化アリルが血行を良くし身体をほぐす
★「目覚めがすっきりしない時には?」⇒朝すっきり起きられないときは、ストレスや疲れで自律神経の働きが上手くいっていない場合が考えられます。また酷暑などでも起きやすい症状です。
青ジソ・かぼちゃ・アーモンド・モロヘイヤ:ビタミンEが血行を改善。睡眠の質の向上
うなぎ:ビタミンA、D、BとDHA、亜鉛といった栄養素が豊富で免疫力を強化
日頃から、上記のような免疫力の向上やストレスの改善等に効果的な食材を上手に取り入れ、美味しく食べることが出来れば、身体もこころもベースアップでき、より疲れにくい体質を作れることでしょう。また、それぞれの季節の旬な野菜が栄養価は最も高くなっています。
食材のちょっとした工夫で、メンタルケアやベースの健康な体質作りが出来ると、メンタル疾患の予防に役立ちますので、ぜひご活用されてみられて下さい。
当院では、
うつ病、躁うつ病、適応障害、自律神経失調症、心身症、
パニック障害、不安障害、社交不安障害、恐怖症、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
摂食障害、睡眠障害(不眠症)、ストレス関連疾病、
月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、
過敏性腸症候群、アルコール使用障害、ゲーム障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。