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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
睡眠障害(不眠症)の方の中には、「今夜は沢山寝ようと思って早くベッドに入ったのに、却って目が冴えてしまって、よく眠れませんでした」という訴えをされる方も少なくはありません。
これは「睡眠禁止ゾーン(フォビドンゾーン)」というものと深く関連しています。
睡眠研究者らによると、「通常就寝をする時刻の直前~2時間前辺りまでが、最も眠りにくい」ということが知られています。
これを実際の睡眠に当てはめて考えると、「毎日決まって午前0時に眠る人は、22時~午前0時までの2時間が最も眠りにくい」ということになります。
私たちの一般的なイメージとしては、通常就寝をする時刻に向かって、「眠さが徐々に増していく」ように思ってしまいます。
しかし実際は、この寝る直前の時間帯が最も眠りにくくなっており、専門家たちは、この「入眠直前の脳が眠りを拒む時間帯」のことを、「睡眠禁止ゾーン(フォビドンゾーン)」と呼んでいるのです。
よって先述の例にもありましたように、例えば、次の日の朝が早いからと言って、「いつもより1時間早く寝ることは非常に難しい」と言わざるを得ないでしょう。
何故ならば、この「1時間早く寝る」というのは、「睡眠禁止ゾーン(フォビドンソーン)」への侵入だからです。
「後ろにずらすことは簡単、前倒しするのは困難」という睡眠の性格が、非常によく表れた現象だとも言えるでしょう。
このことを踏まえますと、「明日早く起きなければならない」という日は、「無理をせずいつも通りの時間に寝て、睡眠時間を1時間削る」方が、結果として、すんなりと入眠でき、その上、良質の睡眠が確保できる可能性が高くなるのです。
このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、
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統合失調症、強迫性障害など、
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