こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「『悪夢障害』の治療法について教えて下さい」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前同コラムにてご紹介させて頂きました悪夢障害(Nightmare Disorder)という睡眠障害ですが、今回はその治療法について記載させて頂きます。

 

 

悪夢障害治療としては、夢をみているとされる「レム睡眠」を抑制する作用のある三環系抗うつ薬などによる薬物療法が第一選択肢として提示されています。

 

 

また、ご自分で出来る対処法として挙げられていますのが、夢日記」をつけることです。

 

 

まず、自分で見た夢の内容を簡単に書き出します。悪夢の多くは、その方のストレスに影響・起因することが多いので、「夢日記」として書き出すことで、ご自身にとって何がストレスとなっているかを把握できる可能性があります。

 

 

次に、この悪夢をこう変えたいという良夢についての内容を書き出してみます。そして、その良夢を10分~15分間程度、繰り返しイメージします。さらにその間、悪夢と、それをどのように変えたかについて書き出します。

 

 

こうしたトレーニングを、毎日最低5分~20分間程度行うと、悪夢を見る回数を減らすのに役立ちます。

 

 

また、悪夢を見ている時に、大声で叫ぶなどといった、睡眠中に普通は現われないような異常な行動が観察される場合レム睡眠行動障害という睡眠障害が疑われます。異常な行動は、レム睡眠(浅い睡眠)時に夢をみている時に起こり、その夢の内容は悪夢であることが殆どです。この場合の治療法としては、クロナゼパムという薬や、漢方薬の抑肝散(よくかんさん)などが投薬治療として行われます。

 

 

 

このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、不安症、

心身症、ストレス関連障害、自律神経失調症、

パニック症、月経前症候群(PMS)、摂食障害(過食症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。