こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「『月経前症候群(PMS)』を中医学(漢方)的に考えると…?Ⅱ」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

前回、同コラムにて月経前症候群(PMS)を中医学(漢方)の観点から考えると…?を記載させて頂きました。今回はその2回目になります。

 

 

その前回のコラム内で、月経前症候群(以下、PMS)のタイプとしてむくみがある場合や、疲労感が強い場合があることを書かせて頂きました。その双方のタイプ別に特化した際の対処法について、以下にご紹介させて頂きます。

 

 

◆「むくみがある場合:月経前にむくみが目立つ場合は、脾胃の働きが弱くなっている「脾虚(ひきょ)」の状態にあるものと考えられます。生理前の症状としては、下痢、食欲不振、身体が重だるい、等のトラブルも起きやすいです。

 

食養生ハト麦、あずき、きゅうり、もやし等、「利水(身体の中の水の流れを良くする)作用」のある食材で、余分な水分の排出を促しましょう。「湿(しつ)」を生みやすい甘い物、脂っこいもの、乳製品は控えめにしましょう。

 

漢方療法当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅついてんまとう)など

 

 

◆「疲労感が強い場合貧血や、過度なダイエットなどで、気血を消耗されていると、月経前に疲労感や倦怠感が強く出たり、不眠や動悸が起こったりしやすくなります。

 

食養生:日頃から、黒ゴマ、肉類、かつお等の赤身の魚、小松菜、ほうれん草など「血」を補う食材を摂りましょう。胃腸が弱っていることも多いので、スープや煮魚など消化に良い調理法を選ぶことも意識されてみられて下さい。

 

漢方療法十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、帰脾湯(きひとう)など

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)

自律神経失調症、心身症、更年期障害、冷え性、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害

摂食障害(過食症)、パニック症、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、強迫症など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

なお、PMSの漢方薬による治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。