こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「『月経前症候群(PMS)』を中医学(漢方)的に考えると…?Ⅰ」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

中医学(漢方)的に考える「月経前症候群(Premenstrual Syndrome:以下PMS)」の主な原因は、肝(かん)」の不調によって「気」の巡りが悪くなることに拠ります

 

 

「肝(かん)」には、月経周期の調整をする役割も担っています。日頃は、「血」の栄養で正常に機能していても、月経前や月経中は、全身の「血」が子宮に集まり、「血」が不足することで「肝(かん)」の働きが悪くなりやすい時期となります。その結果、しっかりと全身に「気」を巡らせることが出来ず、不調に繋がるのです。

 

 

このように、月経前には気の巡りが悪くなる以外にも、脾胃が弱いことが原因で身体に余分な水分が溜まり「むくみ」が出ることや、「気」「血」の不足から疲労感が強くなり、眩暈や動悸が現れることもあります。

 

 

繰り返しになりますが、PMSは「気の巡り」が悪いことが原因です。気の巡りを良くさせるためには、「ストレスを溜めないこと」が大切です月経前は憂うつな予定は出来るだけ減らして、趣味を楽しむなど、無理せず過ごせるように心掛けましょう。

 

 

気を巡らせるためには、「肝(かん)」の働きを良くすること、ひいては「血」を消耗しないことも重要になります。例えば、目の使い過ぎは「血」の消耗に繋がりますこの期間は、パソコンやスマートフォンなどの画面を見る時間を出来るだけ減らし、早めに眠って目を休ませることも、ぜひ併せて心掛けられてみられて下さい。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)

自律神経失調症、心身症、更年期障害、冷え性、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害

摂食障害(過食症)、パニック症、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、強迫症など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

なお、PMSの漢方薬による治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。