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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
患者様の訴える「眩暈(めまい)」の内容は、主に3通りあります。それは、周りの景色がグルグル回るように感じる「回転性めまい」、立ち上がるとクラッとする「起立性めまい(立ちくらみ)」、まるで船や雲に乗っているかのような浮遊感がありフワフワする「動揺性めまい」です。
気を付けて頂きたいことは、こうした訴えの眩暈の背景に、貧血、脳腫瘍、不整脈…等といった重大な疾患が潜んでいる可能性があることです。まず、身体的な疾患が潜んでいないか、血液検査やMRI、心電図などを受けられるに越したことはないということです。それでも尚、身体的な異常が見つからなかった場合、以下の眩暈の可能性があります。
「回転性めまい」は、メニエール病や良性発作性頭位眩暈など、「耳の内耳の問題」であることが大半です。よって、こちらの眩暈に関しては、まず耳鼻科に掛かられて専門的な治療を受けられるのがファーストチョイスになられるかと思われます。
「起立性めまい」は、低血圧や起立性調整障害で起こります。ですので、まずは循環器内科、お子さんの場合は小児科で検査を受けられると良いでしょう。このタイプの眩暈は、女性や思春期の若い方に多い傾向があります。
「動揺性めまい」は、心因性(ストレス性)の眩暈として最も多いタイプです。これが、心療内科で扱われることの多い眩暈であるとも言えるでしょう。これは、身体の「水(津液)」の巡り、その停滞による内耳のむくみが原因と考えられます。よって、全身の「水」の循環、特に内耳周辺のリンパの流通を良くすること(リンパマッサージ)で改善を図ることが出来ます。また、必要に応じては、「水」の巡りを改善する漢方療法も有効でしょう。
「動揺性めまい」の場合、「指の付け根のマッサージ」も効果的です。やり方は、手足の指の先端から根本に向かって絞るように揉んでいきます。加えて、手のひらと足の裏は、まんべんなくマッサージされるとより良いでしょう。特に、足の指の付け根のマッサージは、リンパの働きを活発にしてくれるので、ぜひ丹念に行われてみて下さい。
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