こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】「うつ病の回復までのプロセスとは?①~急性期」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

まず是非知っておいて頂きたいことはうつ病は、“直線的に”回復する病気ではないということです。うつ病の治療は、診断を受けてから回復するまで、進一退を繰り返しながら、ある程度時間が掛かるのが一般的です。

 

 

 

その過程・プロセスは、「① 急性期」「② 回復期」「③ 再発予防期」の3つの段階に大きく分けることができます。今回は「① 急性期」について記載をさせて頂きます。

 

 

うつ病の「急性期」とは、気分の落ち込み、不安、イライラ、不眠、食欲の低下…等々の諸症状が、最も重くつらい期間です。

 

 

うつ病の診断を受けられてから、適切な薬物治療(投薬治療)を開始し、治療を継続されることで、暫くされる(数カ月単位)と、症状が軽快(症状が軽くなってくること)するのが一般的です。

 

 

この時期は、治療というレールにうまく乗るための時期であり、休養を十分に取りながら、薬の問題をクリアする時期でもあります。抗うつ薬による治療は、少量から様子を見ながら開始され、徐々に増量して、その患者様に合った量を決めていきます。主効果が現れるまでには時間が掛かりますので(副作用の方が先に出ることが多いです)、この時期は焦らないで、治療に専念することが大切です。

 

 

うつ病の患者様は、心身のエネルギーが枯渇してしまっている状態です。急性期には、とにかくしっかり休養を取ることが何よりも重要になってきます

 

 

 

このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、うつ病をはじめ、

躁うつ病、不安症、適応障害、心身症、

ストレス関連障害、睡眠障害(不眠症)、

パニック症、自律神経失調症、冷え症、

摂食障害(過食症)、月経前症候群、強迫症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、過敏性腸症候群、更年期障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。