こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】 「うつ再発予防の為の『維持療法』とは?」

A.
医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

再発防止のための「維持療法」とは、特にうつ病」の治療において、よく使われる言葉です。何故なら、うつ病は再発しやすい病気だからです。うつ病の症状が消えて、元の生活(社会復帰)に戻られた後も、再発予防のために“一定期間”薬を服用して治療を続ける必要があります。これを「維持療法」と言います。

 

 

初めてうつ病になった方の場合は「6カ月~1年程度」、過去に再発されたご経緯がある方の場合や、初発のうつ病の方でも重症度が高かった方の場合は「1年~3年程度(2年を目安とされるケースも多いです)」といった長期に渡って、維持療法が必要になってくるとされてされています。

 

 

但し、繰り返しになりますが、この維持療法の期間には「個人差」がありますので、主治医の先生とよく相談をされることが大切になります。また、再発リスクが高まる時期というものが、幾つか存在しています。その中の一つが、「社会復帰(例:職場など)」された直後です。

 

 

よくある勘違いとしまして、「社会復帰=うつ病からの完全な回復」と思われてしまっている方が結構な数でいらっしゃられます。実際は「社会復帰=うつ病からの寛解」であるという捉え方が正しいでしょう。「寛解」という言葉は、あくまでも「いったん症状が落ち着いている状態」です。よって、まだ当面は通院が必要となってきます。

 

 

加えて、「社会復帰」をされたことで、治療中にはなかった「負荷(ストレス)」が掛かりますので、場合によっては、復帰されて暫くは、逆に投薬量が増えてしまうことすら起こり得ます。この時期は「維持療法として投薬量が増えなければ、御の字である」といった気持ちで、慎重に過ごされるのが賢明でしょう。

 

 

 

当院では、
うつ病、躁うつ病、不安症(不安障害)をはじめ、
適応障害、摂食障害、慢性疲労症候群、統合失調症、
パニック障害、自律神経失調症、ストレス関連障害、
月経前症候群、月経前気分不快障害、睡眠障害(不眠症)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、
心身症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(個人・カップル)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。