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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
そもそも「パニック障害」という病名がアメリカ精神医学会の診断基準(DSM)に登場したのは1980年が最初です(『DSM-Ⅳ』)。それ以前は、パニック障害の中の呼吸器系を中心とした症状は、「過呼吸症候群」あるいは「過換気症候群」と呼ばれていました。
パニック障害という病名が、日本において広く知られるようになったのは、長嶋一茂さんや、中川家の剛さん、大場久美子さんといった著名人の方々が、ご自身がパニック障害に罹っていたことをオープンにするようになってからだと思われます(長嶋一茂さんは、『乗るのが怖い 私のパニック障害克服法』という自著も出版されています)。
実際、日本の医療現場においても、過呼吸あるいは過換気を繰り返し起こされる患者様は、90年代以前は、「パニック障害」よりも、「過呼吸症候群」あるいは「過換気症候群」と呼ばれることが多かったようです。しかし、近年では逆に、「過呼吸症候群」あるいは「過換気症候群」は、「パニック障害」と呼ばれる方が多くなりました。
繰り返しになりますが、「パニック発作」の典型的な症状が「過呼吸」です。「パニック発作」と「過呼吸(発作)」は、ほぼ同じものと考えて問題ありません。「過呼吸(発作)」、即ち「パニック発作」が繰り返し出現することで、初めて「パニック障害」と診断されます。
実は「パニック発作」それ自体は、それほど珍しい現象ではありません。発作が起きたからといって、即病気という訳ではないのです。特に若い女性に多く、女性の場合、20人に1人は、一生涯の内どこかでそれを体験するとされている程、非常にありふれたものなのです。よって、それ自体はそこまで深刻に捉える必要はありません。「心の病」としての対処が必要になってくるのが、発作が繰り返し出現して、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった時だと言えるでしょう。
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