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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
ADHDの方の中には、ご自身の「子育て」に悩まれていらっしゃられる方も少なくありません。ADHDの方の特性として、「毎日同じことを繰り返すのが苦手」という側面がありますが、子ども達にとっては「毎日同じことが続くこと」こそ、大切だからです。
まだ自分で自分のことが出来ない子どもにとって、食事や身の回りの世話が、一定に規則的に行われることは、身体の成長に欠かせないばかりか、基本的な「安心感」を獲得できるどうかという心理的な安定にも大切なものになってきます。
しかし、ADHDの方がお子さんに取ってしまう態度の中で、後々自己嫌悪に陥ってしまうものとして、次のような事柄がよく挙げられます。
「子どもへの態度に一貫性が持てない」
「子どもの良い側面に目が向かず褒めることが出来ない」
「焦って子どもを急かしたり、そのことで怒ったりしてしまう」
「子どもの言う事についムキになってしまう」
このように、ADHDの方にありがちな子育ての問題は、まずご自分自身がベースとして「苦手意識」を持たれていることが課題になりやすいと言われています。自分自身が苦手であるため、子どもにもどう指導したらよいのかが分からないのです。また、感情のコントロールが上手くできず、子どもに対して、爆発してしまった後で、酷い自己嫌悪に陥ってしまうのです。
子育てはまさに「自分育て」です。子どもに対しても、自分自身に対しても、“良い面”に注目し、褒めて育てることが大切です。
そのためにも、まず時間の枠組みを作り「子どもと過ごす時間」を意識的に設定します。家事や仕事をこなせていても、子どもとの時間が充実していないと、次第に家庭はがたついてきてしまいます。子どもと楽しく過ごす時間はぜひとも取り入れて頂きたいところです。
このコラムを読まれまして、
ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)をはじめ、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、
パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、心身症、
月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、
過敏性腸症候群、アルコール使用障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。