こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「『エゴグラム』の自我状態って何ですか?①」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前、同コラムにおいてエゴグラム(Egogram)」という性格テストについてご紹介をさせて頂きました。

 

 

その際、自我状態という言葉を使わせて頂きましたが、今回はその点を詳しく書かせて頂きます。

 

 

交流分析という心理学の学派が、「エゴグラム」という性格分析法を生み出した訳ですが、この「交流分析」における考え方が私たちは、大人でも子どもでも誰しも、3つの自我状態を持っているというものになります。

 

 

その3つが、親(ペアレント:P)」「大人(アダルト:A)」「子ども(チャイルド:C)」です。

 

 

その後、「親(ペアレント:P)」と「子ども(チャイルド:C)」の自我状態の中に、実は2つのサブ機能があることが分かってきました。それを表すと、以下の【図】のようになります。

 

 

 

 

「親(ペアレント:P)」の中には、父親を思わせる批判的な部分と、母親を思わせる養育的な部分の2つがあります。批判的な方をクリティカル・ペアレント(CP)、養育的な方をナーチャリング(養育的な)・ペアレント(NP)と呼び表すことになりました。

 

 

同様に、「子ども(チャイルド:C)」の内、自由な本来の子どもらしい状態をフリー・チャイルド(FC)」、それが抑えつけられて周囲に適応するようになった状態をアダプテド(適応した)・チャイルド(AC)」と呼び表すようになりました。たまに、「AC」という略語が一緒であることから「アダルト・チルドレン」と勘違いをされてしまう方もいますので、この点は注意が必要でしょう。

 

 

そして、お気づきの方も多いかと思いますが、例えば、「批判的な親(CP)」は通称「父親的側面」とも言われている位ですので、どうしても男性の方が、結果数値が高く出てしまう傾向があります。逆に、「養育的な親(NP)」ですと、通称「母親的側面」と言われていますので、女性の方が、結果数値が高くなりがちです。即ち「性差」が結果に影響してしまうのです。

 

 

しかし、当院で扱っています東大式エゴグラム(TEG)」の場合、実に多くの方の結果をベースに作成されているため、この辺りの男女間の平均値の誤差まで正確に反映されている点が、優れた所だとも言えるでしょう。

 

 

当院では、「東大式エゴグラム(TEG)」にご興味がある方、あちいは、ご自分の性格傾向や、弱点克服を知りたい方に向けて、ご希望の方にTEG検査の実施を行っております

 

 

 

このコラムを読まれまして、

興味・関心を抱かれた方や、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、うつ病・躁うつ病(双極性障害)をはじめ、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、

不安障害、適応障害、摂食障害、心身症、

パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、

過敏性腸症候群、アルコール使用障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。