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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
自律神経失調症の様々な症状の内、「全身症状」の代表的なものが、慢性的な疲労感、倦怠感(けんたいかん)、睡眠障害、めまい、ほてり等です。
全身症状は比較的初期の段階から現れるため、これによって自律神経失調症に気づかれる方も少なくはありません。
健康な方は、多少疲れていても2~3日で回復しますが、自律神経の失調による疲労は、日を追うごとに酷くなり、何をするにも億劫な気分になるのが特徴です。
自律神経失調症の様々な症状は、交感神経と副交感失敬の切り替えが上手くいかずに起こる場合と、自律神経を管理している視床下部に混乱が生じて起こる場合があります。全身症状が出るのは、後者のタイプと言われています。
また、30代後半以降の女性の場合、更年期障害によるホルモン分泌の減少が影響し、自律神経失調症が起こり、このような全身症状が出現することもあります。
全身症状の具体的な内容を以下に記載させて頂きます。ご参考となりましたら幸いです。
倦怠感・疲労感:自律神経失調症の中でも、非常に多くの方が訴えられる症状です。特別体力を消耗するようなことをしていないのに、いつも全身がだるい、疲労感が続く、全身に力が入らない等の不調が見られます。酷くなると、起きることが出来なくなる程の疲労感を覚えます。
めまい・立ちくらみ:めまいには、①周囲がグルグル回るようなめまい、②自分自身がフラフラするめまい、の2種類があります。自律神経失調症に多いのは「②」のタイプです。急に立ち上がった時にふらついたりする「立ちくらみ」もよく見られる症状の一つです。
微熱:女性の妊娠中や生理前約2週間は、平熱よりもやや体温が高くなることが知られています。そうした期間ではなく、また特に身体の異常がないにも関わらず、だるさを伴う37℃位の微熱が毎日続いてしまいます。
全身のほてり・冷え:気温や室温に関係なく、突然身体が熱くなり、その後大量の汗をかいてしまいます(=全身のほてり)。逆に、他の人が寒く感じない時に寒気を覚えたり、身体が急に冷えたりするという不調が起こることもあります(=全身の冷え)。
食欲不振:お腹が空いているにも関わらず、食べ物を見ても食べたくない、食べ物を見ると吐き気がする、食べても胃がムカムカする等といった諸症状が起こり得ます。
睡眠障害:ベッドに入っても中々寝つけない(=入眠困難)、眠りが浅くすぐに目が覚めてしまう(=中途覚醒)、朝目が覚めた時に疲労感が残っている(=熟眠困難)等といった諸症状が起こり得ます。また、不眠とは逆に、四六時中眠い(=過眠・日中の眠気)という症状が現れることもあります。
筋肉痛:運動をしていないにも関わらず、身体の筋肉が重く感じます。時として、筋肉や関節が歩けなくなるほど痛む場合もあります。
このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、
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当院では、自律神経失調症をはじめ、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
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摂食障害、パニック障害、睡眠障害(不眠症)、
月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、
過敏性腸症候群、更年期障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
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