こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】「大人のADHDです、『持続訓練法』について教えて下さい」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

ADHDの(あるいはその傾向がある)方は、

職場において、集中力が切れるとミスをしてしまったり、

仕事が最後まで進められなかったりといったことが起こりやすく、

そのことでお困りやお悩みを抱えていらっしゃられる方も少なくありません。

 

この「持続訓練法」とは、ADHD(あるいはその傾向)の方が、

仕事や課題に取り組むために集中し続ける力をつける訓練です

簡単に身に付くものではありませんが、長期間続ける内に、

次第に効果が現れてきます。やり方は以下の通り(①~⑥です。

 

 

時間を測る:自分にとって興味がない仕事をどの位の時間続けることができるか、時間を測ります。
集中できる時間でタイマーをセットする:①で測った時間をタイマーでセットし、実際に作業を開始します。自分の傍にはノートを予め置いておきます。
作業と関係ないことが頭に浮かんだら、ノートに記入する:作業中に頭に浮かんだことがあったら、それをノートに記入し、そのことを「あとで考えよう」「優先順位は高くない」「やるべき作業をやろう」と考えます。そして再び作業に戻ります。
タイマーが鳴ったら休憩をとる:タイマーが鳴ったら、作業を一旦中断し、休憩を取ります。「休憩時間は5分」といったように、休憩時間を決めてタイマーをセットしておきます。そしてこの③と④を繰り返します
ノートを確認する:やるべき作業が終わったら、記入した内容を確認します。作業の途中で気になったことが、本当に大切なことなのか、ただ魅力的に感じただけなのかを考えます。本当に大切なことならば、自分のやることリスト(TO DOリスト)に書いておきます。
できたことを評価する:そして、やるべき仕事が終わったことに対して、「ここまで出来た」と自分で自分を肯定的に評価しましょう。頑張った自分へのご褒美を設定しても良いでしょう(例:美味しいコーヒーを飲む)。

 

 

これが「持続訓練法」のやり方になります

まずは大筋をご紹介させて頂きました。

 

 

当院では、ADHDを含めた大人の発達障害をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症など、皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願いいたします。