こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】 「『統合失調症』と『自閉スペクトラム症』の違いを教えて下さい」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前、統合失調症とうつ病の違いについて、同コラムにて記載させて頂きました。その他、統合失調症の症状と一部似ているために、間違われやすい病気として自閉スペクトラム症(以下、ASD)が挙げられます。

 

 

統合失調症とASDは、表面的には似た症状がみられる場合がありますが、この2つは全く異なる病気です。それぞれの症状の似ている点と、異なる点を、以下に記載させて頂きます。

 

 

 

ASDの方の「感覚過敏・感覚異常」が、統合失調症の「幻覚・幻聴」と間違われてしまわれる場合がありますが、統合失調症は後発性の疾病であり、発症してから比較的短時間に症状が現れ、時に別人のようにも映りますが、ASDは先天性の疾病であり、急に大きな変化が現れるということはありません

 

 

★ ASDの方で、孤立傾向が強いと、統合失調症の「自閉症状」のように見える場合がありますが、予後が異なります。

 

 

★ 統合失調症では、進行性の症状が起こりますが、ASDでは主症状が進行していくことはありません

 

 

★ 統合失調症では、その患者様と通常の方との間に、明らかな違いが感じられますが、ASDの方の場合、通常の方との間に「連続性(スペクトラム)」があり、明確な線引きが非常に困難となっています。

 

 

 

当院では、

統合失調症、うつ病、躁うつ病、不安症、

適応障害、パニック症、摂食障害(過食症)

睡眠障害、自律神経失調症、冷え性、強迫症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)

月経前症候群、過敏性腸症候群、アルコール使用障害など

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。