A.
医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
前回は「『統合失調症』について教えて下さい①」として、「症状」についてご説明致しました。今回はもう一歩踏み込んだ内容として、「臨床像」を記載させて頂きます。
統合失調症の症状の最たる特徴は、現実と非現実の区別がつかなくなり、「妄想」が高じて、現実には見たり聞いたりすることがあり得ない「幻覚」などの現象も起こります。
「妄想」の内容は多岐に渡ります。例として、「皆が自分の噂をしている」「自宅の電話機に盗聴器が仕掛けられている」といった被害妄想、「テレビや新聞が自分のことを言っている」といった関係妄想、「自分の考えていることが人に伝わってしまう」といった思考伝播…等が挙げられます。そして、「幻覚」の中で最も多いものが「幻聴」となっています。
それでもご本人には病気だという自覚(病識)がなく、「自分はおかしくないから、病院にいく必要はない」と頑なに治療を拒否され、その結果として時に、治療開始が遅れてしまうことがあります。
統合失調症には投薬治療が有効であり、きちんと投薬治療を継続的に行い、適切なリハビリテーション治療を受けることで、地域や社会に復帰されていかれます。
統合失調症は、全人口の「約1%」が罹ると言われており、これは世界各国、また時代を問わずほぼ変わらないことが知られています。また、初発の発症時期は14、5歳~35歳前後、つまり思春期~成人期であることも示されています。
当院では、
統合失調症、うつ病、躁うつ病、不安症、
適応障害、パニック症、摂食障害(過食症)
睡眠障害、自律神経失調症、冷え性、強迫症、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)
月経前症候群、過敏性腸症候群、アルコール使用障害など
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。