こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】 「『慢性頭痛』のタイプ別解消法を教えて下さい~食養生編」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

前回は、不眠のタイプ別の食養生というテーマでブログを書かせて頂きました。今回は、慢性化しやすい「頭痛」のタイプ別の食養生法についてご紹介致します

 

 

そもそも頭痛は、風邪や寒さ、冷えなど季節や環境の影響で起こる外感頭痛と、体質や内臓の不調、ストレス等で起きる内傷頭痛の2つに分けて考えます。

 

 

「外感頭痛」であれば、原因を取り除くことで改善しますが問題は「内傷頭痛」です慢性化しがちな「内傷頭痛」は、中医学(漢方)においては、次の3つのタイプに分けて対処していきます。

 

 

◎ 水毒(痰湿証)タイプの頭痛:身体の中での水分の巡りが悪く、滞りがちです。身体や内耳もむくみ易く、気圧痛に悩まされるのもこのタイプの方です。吐き気や眩暈、締め付けられるような頭の痛みがあります。昆布、しょうが、とうもろこし、緑豆、冬瓜、はと麦等の食材を積極的に摂られることで、水分の巡りを整えましょう。

 

 

◎ 瘀血症タイプの頭痛:身体の中の血の巡りが悪く、刺すような頭の痛みがあり、夜になると悪化する等の特徴があります。黒豆、山査子、みょうが、玉ねぎ、菜の花等の食材を積極的に摂られることで、血行を良くしましょう。

 

 

◎ 気虚証・血虚証タイプの頭痛:虚弱体質や過労などによって起こります。しくしくと痛み、倦怠感や眩暈を伴う場合もあります。穀物類、いも類、肉類、レバー、クコの実等の食材を積極的に摂られることで、「血」「気」を補いましょう。

 

 

医食同源という考え方もありますので、上記のような慢性頭痛にお悩みの患者様は、一度ご自身の食事内容(食材)を振り返ってみられることも、有用かと思われます。それでも中々改善されない際は、当院のような心療内科・精神科において、保険適用内で漢方薬をご処方させて頂くことも可能ですので、ご希望の患者様は医師にその旨ご相談下さい。

 

 

 

当院では、

自律神経失調症(慢性頭痛・偏頭痛等含む)をはじめ、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、心身症、

摂食障害、パニック障害、更年期障害、睡眠障害(不眠症)、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、ストレス関連障害等、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。