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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
「女性の『共感脳』、男性の『論理能』」という言葉を耳にされたことはないでしょうか。
発達心理学者のサイモン・バロン=コーエンは、女性の脳は「共感」を、男性の脳は「システム化(論理性)」を求める傾向があることを、仮説として唱えています。
ここで言う「共感」とは、他人の考えや気持ちに対する共感のことです。また、「システム化(論理性)」とは、物事を分析したり、構成したりすることを指します。女性と男性を一定の指標で調査すると、女性は共感をする傾向が強く、男性はシステム化する傾向が強かったというのです。
これはあくまでも統計による仮説ですが、生活上の実感にも合っているのではないでしょうか。会話の場面を考えてみても、女性は共感を、男性は分析(論理)を求めがちです。
この差は、母体の中で胎児期に、どれだけ性分化ホルモンの影響を受けたかに拠るとも言われています。そういった意味では、この性差による脳の優位性の違いは、ある程度は受け入れておく必要はありそうです。しかし、後天的な要因(環境・学習・家庭環境等)も影響も無視はできません。何故なら、私たちは「学んで心的成熟をしていくことができる」からです。
どちらが良い、悪いではないのです。男女の性差による違いを踏まえた上で、お互いにどのように相手を理解し、歩み寄っていこうとすることこそが大切なのです。
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