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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
「抜毛症(hair-pulling disorder)」は、「トリコチロマニア(trichotillomania)」とも呼ばれる、毛を抜くことを自分では止められずに悩まれる疾病です。場合によっては、目に見えるハゲが出来てしまうこともあります。円形脱毛症は、自然と抜けてしまう「心身症」の一種に入ります。一見、円形脱毛症に見える方の中には、この「抜毛症」の方も少なからず含まれていると言われています。「抜毛症」は「強迫性障害(強迫スペクトラム)」の一種と考えられています。
慢性的に行われてきた抜毛症は、既に無意識化してしまっていることが多く、「抜毛したこと」「抜毛していること」「抜毛したくなっていること」をまずは意識化できるようになることが必要です。その際に、家族に協力を要請するのも有効でしょう。但しその際に、その要請を受けたご家族は、決してご本人を責めないで下さい。誰よりもその行為を責めているのが、抜毛症に悩むご本人だからです。
手帳やカレンダーなどに記録をつけてみる、というのも方法の一つです。繰り返しになりますが、この記録法は、決してご本人を責めるためのものではありません。ご本人はどうしても「自分が出来ていないこと」に目が向いてしまいます。しかし、医師や心理師がその記録を見た際には、また違った視点・観点で眺めることが可能になります。例えば、「こういうことが出来るようになっている」といった良い変化に気付いてくれたり、ご本人の治療へのモチベーションを維持するお手伝いをしてくれたり…等といったことが可能になります。
また、抜毛症に似たメカニズムを持つ疾病に「皮膚むしり症(excoriation disorder)」があります。これは自分の皮膚を掻きむしることが止められず、傷を作るまでに至ってしまうというものです。この皮膚むしり症を、ご自身の「主訴(一番のお悩み)」として挙げられる方は余り多くはありませんが、現在のご状況を丁寧に伺っていく内に、「実は……」という形で口にされる患者様はかなり多いように感じられます。皮膚むしり症も、抜毛症と同じく、精神科・心療内科において治療対象となる疾病の一つです。
一人で悩まず、自分自身を責めず、どうか私たち専門家を頼って下さい。きっと、解決や改善へのお手伝いが出来るはずです。
このコラムを読まれまして、
ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、
様々な強迫性障害(抜毛症・皮膚むしり症を含む)をはじめ、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)
うつ病、躁うつ病(双極性障害)適応障害、摂食障害、
パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、
月経前症候群、統合失調症、不安障害、心身症、
過敏性腸症候群、アルコール使用障害、ゲーム障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。