A.
医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
同じゲームやネットをされていても、依存になる人と依存にならない人がいるのは何故でしょう。その違いについては未だ研究途中であり、リスク要因の全てが分かっているわけではありませんが、ネット(ゲーム)依存になりやすい方の傾向は、ある程度分かってきつつあります。具体的には、以下のようなタイプが挙げられています。
1.ゲームや勝負事が好き
ご本人が持つ要因としてよく見られるものは、若年層の場合、学校の成績が良い(良かった)方が多いということです。そして、ゲームや勝負事が元来好きであると言うことです。ごく幼いころから、ポケモンなどのゲームに親しんでいた(ゲームが日常にあった)方も少なくはありません。
2.対人関係を築くことが苦手
実生活では自分に自信が持てず、対人関係を上手に築くことが出来ない方がここに含まれます。具体的には、友人が中々作れない、人と付き合うのが苦手というタイプの方です。また、人間関係上のトラブルを引き起こしたり、友人が作れなかったりする寂しい思いから、引きこもりがちになり、次第にネットの世界だけが、他人との接点になっていくのです。
これは裏を返せば、リアルの世界が充実していれば、依存になるほどネットに没頭する方は少ないと言う事ができるでしょう。
3.心理的な葛藤
発達障害の内の2つのタイプ、ADHDと自閉スペクトラム症(ASD)、それと発達障害ではありませんが、社交不安障害(SAD)がある方は、ネット(ゲーム)依存になるリスクは高くなると言われています。発達障害の傾向がある場合、「場の空気を読むことができない」「人との関係性を上手に持つことが出来ない」といったことが起こり易いため、直接会話をしなくともコミュニケーションが取れるネットの世界にはまり易いということが出来るでしょう。実際、発達障害がベースにあり、二次的にネット(ゲーム)依存を合併してしまっている方の数は、決して少なくはないのです。
このコラムを読まれまして、
ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、ゲーム障害、ネット依存、スマホ依存をはじめ、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、
パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、心身症、
月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、社交不安障害、
過敏性腸症候群、アルコール使用障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。