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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
ADHDの方からよく伺うお悩み(質問)と致しまして、
「心療内科・精神科で処方されたお薬を飲み忘れてしまったのですが、
そういった時どうすればよいでしょうか?」
というものがあります。
これは前回ご紹介させて頂きましたADHDの症状を抑える3つのお薬(ストラテラ、インチュニブ、コンサータ)に限ったお話ではなく、
心療内科・精神科で処方されるお薬全般に共通する内容でもあります。
心療内科・精神科でお薬を処方される際、その服用の仕方として、
①「毎回決まったタイミングで服用する(例:「毎食後」など)」ものと、
②「〇〇時な時に服用する(例:「不安時」「眠れない時」など)」ものとの、大きく2つに大別できるかと思います。
①を「連用処方」と呼び、
この「①」の場合には、きちんと決まった時間に、決まった量のお薬を飲むことで、正しい薬効が出るようにお薬がデザインされています。
ですので、「連用処方」されたお薬をきちんと決まった時間に、毎回服用することが出来ないままでいると、
正しい薬効(主作用・主効果)が期待されないばかりか、
場合によっては「副作用」だけが強く出てしまう、という事態も生じねません。
因みに、ADHDの3種類のお薬に関しましては、
当院で処方可能のストラテラ、インチュニブは、
「連用処方」が基本となっていますので、飲み忘れには注意が必要です。
このように、処方されたお薬を飲み忘れてしまわれた場合、
それが気付いた時にすぐ飲んでも良いのかどうかは、
お薬の種類や、処方のされ方によりますので、
主治医の先生に予め確認をされておかれることをお勧めします。
また、飲み忘れを防ぐためには、
薬を飲むタイミングを生活のスケジュールの中に組み込んでしまうことです。
「朝に必ずやることリスト(TO DO リスト)」をお使いの方は、
その中に入れてしまうこと良いでしょう。
また、朝起きて必ず目にする場所に、前夜の内から、吸い飲みとお薬をセットされている方もいらっしゃられます。
他にも、スマホのアラーム機能や服用管理アプリを利用されたり、
市販されている「薬飲み忘れ防止グッズ」を使用されたりするのも有用です。
当院では服薬指導も含め、
発達障害をはじめ、うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症など、
皆さまの抱えるこころのお悩みへの丁寧な治療を心掛けております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願いいたします。