当院にご興味下さり、誠にありがとうございます。
「ストレスで身体が痛くなることはありますか?」というご質問に、お答えします。
結論から申し上げますと、あります。
精神科、心療内科では以前から経験的にストレスで疼痛が生じることがあるは知られていました。
精神科、心療内科では自律神経等を用いて説明されることがありますが、近年は内科でも知られるようになってきており、関連する診断名として、神経障害性疼痛、線維筋痛症などがあります。
全身のどこでも痛くなり得るのですが、頻度として圧倒的に多いのは頭痛と腹痛です。
次に多いのが、意外に思われることもありますが、背部痛(背中、腰の痛み)です。
これも理由は不明ですが、患者さんからお聞きすることは少なくありません。
治療法もまだ手探りの状態ですが、やはりストレスとなる生活上のイベントを仕事も含めて可能な限り減らすことが最も大切で、効果もあります。
また、痛みにあまり注目せず、日々の生活を充実させることで、相対的に痛みの存在を小さくするといった、カウンセリング的な方向性も重要です。
補助的な位置付けとして、お薬もあります。