こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「食後の激しい眠気に困っています…」

A.
医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

食後に襲ってくる眠気との戦いは本当に辛いですよね。基本的に、食後は消化活動をするために、胃腸に血液が集中し、脳の血流量が減少するために、眠くなってくるのは自然な生理現象です。よって、誰にでもあることなので、そこまで心配をする必要はありませんが、問題となってくるのは、その「度合い(程度)」でしょう。

 

 

いつもより強めの眠気を感じるだけでなく、疲労感がある、身体が重だるい、むくみがある…等といった症状を伴われるようであれば、漢方(中医学)においては、「脾(脾胃)」や「腎(腎臓)」の不調によって、余分な水分が体内に停滞していることに原因があるのかもしれません。

 

 

特に「脾」に不調があると、エネルギーである「気」をいつもより多く消化活動に使ってしまいます。よって「気」が不足してしまうことで、脳や四肢へ必要な「気」が十分に行き渡らず、眠気や身体の重だるさを感じるようになるのです。

 

 

また、食後に限らずいつでも「すぐに眠くなる」場合は、同様に「気」の不足からくると漢方では考えており、気虚タイプの方に起きやすい症状であると言えます。「気」が不足すると、風邪を引きやすくなる、肌にたるみが出る、体温が低くなる、やる気が出ない…等の症状も出てきます。心当たりがある場合、「気」の不足が生じているものと考えられます。

 

 

基本的な養生は、「脾」を冷やさないようにして「気」を補い、余分な水分をしっかりと排出していく、ということになります。「脾」を整えて「気」を補う食材である、山芋、カボチャ、サツマイモ、キャベツ、サバ、鱈などを意識して摂られることがお勧めです。特に、鱈はこの季節に旬を迎えますので、お鍋の具材とされても良いでしょう。

 

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、
睡眠障害(不眠症)、冷え性、適応障害、心身症、
うつ病、躁うつ病、不安症、ストレス関連障害、
強迫症、パニック症、月経前症候群、更年期障害、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
統合失調症、過敏性腸症候群、摂食障害(過食症)など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また必要に応じて、保険適用で漢方薬による治療(漢方療法)も行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。