こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「『CES-D(セス・デー)』とは何ですか?」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

CES-Dとは、正式名称Center for Epidemiologic Studies Depression Scale」の略称であり、抑うつの程度を測定するための自記式評定尺度です。原版は米国国立精神保健研究所(NIMH)のCES(Center for Epidemiologic Studies)部門の研究者らが開発しました。

 

 

「CES-D」の開発に当たって、他の著明な抑うつ検査等が多数参考にされています(ツングのSDS、ベックのBDI、ハサウェイらのMMPI)。これらSDS、MDI、MMPIなどの既成尺度の項目の取捨選択を経て、作成されたのが「CES-D」です

 

 

この検査を受けることで、抑うつ症状の有無や、抑うつ症状が認められた場合、その度合い(重症度)を測ることが可能となっています。

 

 

「CES-D」は、20問という比較的少ない項目数でありながらも、高い妥当性や臨床有用性が確認されており、日本語を含む30数言語に翻訳され、幅広く使用されています。対象年齢は15歳以上、実施時間は10~15分程度となっています。加えて、この「20問」の中で、うつ気分」「ポジティブ気分」「身体症状」「対人関係といった内容を総括的に見ることが可能になっています。

 

 

このように短時間で実施可能である上、信頼性も高いことから、抑うつ症状(場合によっては、うつ病)の治療の経過開始時、治療途中、治療終了間際…といったように、段階的に回復の程度を医師-患者様双方が把握する上でのツールとしても頻繁に用いられています。

 

 

現在、「CES-D」は、六本木院のみのお取り扱いとなっておりますので、その点お気を付けください※新宿院では実施しておりません)。

 

 

 

このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ六本木院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

うつ病、躁うつ病、不安症、適応障害、強迫症、

心身症、ストレス関連障害、睡眠障害(不眠症)、

パニック症、自律神経失調症、更年期障害、

摂食障害(過食症)、月経前症候群(PMS)、

統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、冷え性、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。