医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)でございます。
当院にご興味下さり、誠にありがとうございます。
Q:「生薬(しょうやく)とはなにですか?」
A:植物、動物、鉱物などを、薬用にするために、乾燥等の加工を行った製品のことです。
漢方薬は、「なんとなく体に優しそう」というイメージもあり、とっつきやすいところがメリットかと思います。
どうしても味が苦いのと(これも漢方によりますが)、基本的には粉であることを乗り越えていただけるのであれば、治療の選択肢の1つになると思います。
漢方薬は、保険収載(保険適応されるもの)されているものだけで100種類以上あり、心療内科、精神科といったメンタルの領域で有名な漢方もいくつもあります。
生薬は、植物、動物、鉱物などを、薬用にするために、乾燥等の加工を行った製品のことを指すわけですが、多くは植物性です。
その中でも草本性が多く、これを「薬草」と言います。
生薬は、「漢方薬」として用いる漢薬と、民間薬で違いがあります。
民間薬は、単一の病名や症状に対して、それを収めることを目的として用いられます。
基本的には単味で、他の生薬と組み合わせる場合でも数種類程度で、組み合わせの相手も決まっていません。
一方、「漢方薬」である漢薬は単味で用いることは少なく、多くは複合しています。
また組み合わせ方も、決まっています。
なお、「家庭薬」という言葉もあります。
「家庭薬」は、江戸時代に和漢薬や民間薬のうち効果があるものを家伝薬として販売されるようになったものを指します。
はじめは「売薬」と言われていましたが、昭和19年に法的に「家庭薬」と言われるようになりました。
有名なものとして、「反魂丹」などがあります。
これは、元禄三年(1690年)、富山藩主だった前田正甫(まえだまさとし)が江戸城内に持参していた薬で、三春藩主・秋田輝季の急病を治したことから、他の大名が自藩内で販売するようになったものです。
これが売薬行商の始まりとされています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E9%AD%82%E4%B8%B9
他にも、「救心」の元ネタである、「六神丸」などもあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E7%A5%9E%E4%B8%B8
なお、西洋生薬というのもあります。
例えば、センナ、アロエ(下剤)、サフラン(鎮静、通経)などです。
ご興味のある方は、診察時にご相談ください。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)をよろしくお願いいたします。