こころのペリカン便り

Column

【Q/A】「頭痛がして、バファリンが効きません。脳外科でストレスと言われました。」

当院にご興味下さり、誠にありがとうございます。

 

「頭痛がして、バファリンが効きません。脳外科でストレスと言われました。」というご質問に、お答えします。

 

 

脳外科で頭部CT、MRIなどの検査をお受けになって、特に身体的に異常はなく、片頭痛等でもないとなると、確かにストレスによる頭痛の可能性はあります。

経験的に、ストレスによる頭痛は、通常の痛み止めであるバファリン、イブ、ロキソニン等は効果が不十分なことが多いです。

これは、痛みが生じるメカニズムが異なっているのだろうと思います。

 

 

ストレスによる頭痛を改善するには、もちろん原因となるストレスを現実的なレベルで解消するのが最も有効です。

・仕事のストレスを減らす

・家庭のトラブルを解決する

などです。

 

 

しかし、一方で、これらは困難なことも多いでしょう。

仕事のストレスを減らすといっても、仕事の量も人間関係も変えようがない、ということは往々にしてあるでしょう。

家庭のトラブルも、出口がない関係になっていることが多いです。

 

 

そうなると、次の方法としては、カウンセリングとなります。

カウンセリングでは、心のストレスを軽減するほか、痛みへの向き合い方を一緒に考えたりします。

特に、現在カウンセリングの主流となっている認知行動療法(CBT)は、よく取り上げられています。

 

 

その他に、お薬という手法もあります。

ストレスによる頭痛を改善させるお薬は、抗不安薬、抗うつ薬等のメンタルのお薬となります。

もちろん全てのケースで完全に消せると保証できるものではありませんが、少なからず効果はあります。

 

 

痛みから解放されて、穏やかな日々を送れるよう、お手伝いさせていただければと思います。