こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「暑気中りにピッタリの漢方薬~清暑益気湯(せいしょえっきとう)」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前、「『夏バテに効く漢方薬』を教えて下さい」でも触れさせて頂きましたとおり、清暑益気湯(せいしょえっきとう)」はその代表的な処方の一つでしょう。名前の通り、夏場に活躍する漢方薬です。

 

 

夏バテ(=注夏病)による夏痩せ、食欲不振、下痢、全身倦怠感、口渇、多汗…等といった症状が出ている時に用いられます。日射病や熱中症でも同様です。体内に溜まった暑さを冷まし、元気を増すことを前提に考えられた処方です。夏の暑さによって元気が失われ、脱水傾向、微熱傾向を帯びたタイプの方に向いています(=気虚+津虚タイプ)。イメージとしましては、汗と一緒に体力・気力が奪われていってしまわれる方向きだと言えるでしょう。

 

 

黄柏(おうばく)の清熱作用で身体を冷まし、麦門冬(ばくもんどう)・五味子(ごみし)・人参・甘草(かんぞう)の持つ生津(せいしん)作用により、潤いを保ちます。五味子には補気作用もあり、過剰な汗を抑えてくれます。

 

 

なお、冷たい飲み物やアイスを過剰摂取されている場合、「津虚(しんきょ)」タイプにはならないことがありますその場合は、清暑益気湯が合わないこともありますので(=「誤治」)、自己判断で漢方薬を求められることは避けられた方が無難でしょう。なお、夏バテの漢方薬は、当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することが可能ですので、その際はぜひ医師にご相談下さい。

 

 

 

当院では、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、心身症、

パニック障害、月経前症候群、ストレス関連障害、

統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。