こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】「自分の良い所に目を向けようⅡ~自閉スペクトラム症(ASD)の方の長所~」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

前回のコラムで、ADHDの方が持つ優れた特性(長所)について記載させて頂きました。

今回は、自閉スペクトラム症(以下、ASD)の方に見られることの多い、

優れた特性(長所)について挙げさせて頂きます。

 

繰り返しになりますが、ASDの方を含め発達障害の方々は、

その特性には一括りにはし難い「差異」があることを十分に念頭におかれた上で

ご自身の中に、以下のような長所がないか探されてみられることをお勧め致します。

 

ASDの方の優れた特性として、以下のような内容がよく挙げられています。

 

行動に裏表がなく、誠実である

視覚的(あるいは、聴覚的)な記憶力が優れている

美術系の才能をお持ちの方も多い

興味・関心を持たれた物に対する強い知識欲がある

周囲に影響されず、自分のペースを守ることができる

ルールや規律をしっかり守る

自分がやると決めたことは固く遵守する

研究・統計・分析・数字などに強い方が多い

単純記憶系の勉強や作業が得意

じっくりと同じ作業をコツコツ継続することができる

 

このような優れた点(長所)をお持ちではないか、

一度ご自分を振り返ってみられてはいかがでしょうか?

 

なぜ、2回にも渡り「自分の優れた点(長所)に気づこう」ということをテーマに扱ったのかと申しますと、

発達障害やその傾向により、お悩みを抱えていらっしゃられる方々にとって、

ご自分の特性を理解することは今後非常に重要なことになってくるからです。

 

自分では判断しづらい時には、信頼できる周囲の方々に尋ねてみるのも良いでしょうし、

当院のような専門の医療機関を上手にご利用されるのも一つの手段でしょう。

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願いいたします。