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【心療内科Q/A】「大人のADHDです、『大切な物を失くさない方法』を教えて下さい」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

ADHDの方の顕著な症状の一つとして、

“大切な物を頻繁に失くしてしまう”ということがあります。

そのため、提出期限に間に合わなかったり、

ご本人もイライラした感情を増幅させてしまったり…といった

問題や課題が生じてしまいます。

 

 

まずは、現時点で、鍵や財布、携帯電話、スケジュール帳…等の“大切な物”を

管理することに関して何か問題はないか、一度時間をとって考えてみましょう。

(もしかすると、家を出る時にいつでも、

これらの物を持っていく必要があるかもしれません。)

 

 

次に、鍵や財布などの大切な物を置く「特定の場所」を考えて、

決定してみましょう。

カゴをドアのすぐそばに置いて、

ドアの前を通るたびに大切な物を入れる人や、

壁掛けラックに全ての鍵を入れる人もいます。

 

全ての大切な物を一つの場所に置くこともできますし、

このように、一つの場所から複数の物が見つけ出せるようにする方が、

より効果を実感できるかもしれません。

このように、大切な物の保管に特定の場所を設定することで、

大切な物を必要とした時に見つけ出しやすくなることでしょう。

 

 

但し、これは“習慣化”させる必要があります。

そのためには、絶対に決められた場所以外には、鍵やその他の大切な

物を置かないようにすることです。

 

この方法に関しては、家族に協力をしてもらうことで、

より上手く行うことが出来るかもしれません。

大切な物の置き場所を家族に予め伝えておくことで、

もしあなたが決められた場所以外に大切な物を置かれていることに、

家族が気が先に気が付かれたのであれば、

そのことを思い出させてくれるようなこともあるでしょう。

 

 

そして、これが案外難しいことでもありますが、

決められた場所以外に大切な物を置いていることに気付いたとしたら、

“直ぐに”決まられた場所に戻すようにしましょう。

決して「“後で”戻そう」とは思わないことが、

この方法を身に付ける上の、重要なポイントです。

 

 

どんなことでも、習慣化するまで「3週間」掛かると言われています。

ですので、まずは「3週間」継続して実行することを行ってみて下さい。

3週間後に、今までとは違う自分自身に気が付かれることでしょう。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご興味や関心を持たれました方は、

どうぞ当院までお問い合わせください。

 

当院では、ADHDを含めた大人の発達障害をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、

パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、統合失調症等、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願いいたします。