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【心療内科Q/A】 「『境界性パーソナリティ障害』の発症に“性差”はありますか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

境界性パーソナリティ障害」は、男性よりも女性の方に多く見られると言われています

 

 

アメリカの統計では、患者様の約80%が女性であると報告されています(アメリカでは境界性パーソナリティ障害の調査や研究が盛んです)。日本での調査報告は少なく、具体的な数値は明示されてはいないものの、「男性より女性の方が多い」傾向は確かにあるようです。

 

 

その要因として、女性ホルモンの影響による気分変動の起こり易さが一因にあると考えられています。その他に、男性の場合は、この境界性パーソナリティ障害に似ているけれども少し現れ方の違う「自己愛性パーソナリティ障害」や「反社会性パーソナリティ障害」の方により診断がされやすい側面がある、という指摘もあります。

 

 

境界性パーソナリティ障害の“状態像”は加齢(エイジング)と共に変化することも知られており、多くの方は、年齢を重ねるにつれて、症状は目立たなくなっていく傾向があるようです。

 

 

境界性パーソナリティ障害として、問題が明らかになるのは、子どもから大人へと心身共に大きく変動する思春期であるのが一般的です。

 

 

激しい感情の揺れや、問題行動の多さに、患者様ご本人も周囲の方々も、将来を明るく考えられなくなってしまわれるかもしれません。しかし、上述の通り、年齢が高くなるにつれ、状態は落ち着いていく傾向にあります。10年単位で経過を見ていくと、境界性パーソナリティ障害の診断基準を満たさなくなる方が過半数を占めるようになるとも言われているのです。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、

心身症、ストレス関連疾病、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

パニック障害、自律神経失調症、冷え症、摂食障害、

月経前症候群、更年期障害、統合失調症、強迫性障害、

過敏性腸症候群、境界性パーソナリティ障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。