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【心療内科Q/A】「 『セルフネグレクト』に気づいた時は…」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

前回のコラムにおいてセルフネグレクト(自己放任」という概念があること、「セルフネグレクト」とは、精神的な不安やストレスから、自分自身に関心がなくなり、今迄は行えていた日常生活を疎かにしてしまうことを呼ぶこと、等を紹介させて頂きました。

 

 

では、もしもご自身が「セルフネグレクト」傾向にあることに気が付かれたら、どうしたら良いのでしょうか? 

 

 

そもそもセルフネグレクトは、悩みや不安、ストレスの増加、そして人間関係の希薄化が原因となる場合があります。ですので、人と会うのが億劫で、休日は引きこもりがちな方も、思い切って外に出てみたり、誰かと話してみたりというように、気分転換を図ってみられた方が、却って家での過ごされ方や平日の活力が湧いてくるということがあります。

 

 

平日にいつも会うような学校・職場のメンバーでも良いのですが、もしもそれだと却って疲れてしまわれる場合には、趣味の仲間といった別の所属の方々と交流を持つのもよいでしょう。

 

 

一般的に、人は、ご自分の状況が悪化すればするほど、誰かに助け(ヘルプ)を求めることが出来づらくなってしまうものです。例えば、家が少し散らかっている程度であれば、誰かに頼んで一緒に片付けを手伝ってもらおう、と考えることが出来るかもしれませんが、相当散らかってしまっている時には、誰にも部屋を見られたくないという気持ちが強くなってしまい、「ヘルプ」を出しにくくなってしまいます。

 

 

片付けに限らず、ご自分のお困り事や悩みが深刻化すればするほど、誰かに頼ること、そして誰かに迷惑を掛けてしまうのではないかという恐れが、ヘルプを出せない原因でもあるのです。

 

そういった時は、「ああ、いま自分は『ヘルプ』が出せないほど、困っている状況なのだ」という自覚を持つことが大切です。

 

 

殆どの方は、ご自身が煮詰まってきたり、困りの度合いが強かったりすればするほど、視野が狭くなり(「視野狭窄」)、「自分が何とかしなければいけない」という自責感や自罰感の方にばかり目が向いてしまいますそして、ご自分の客観的・全体的な状況を上手に俯瞰して見られなくなってしまうのです。さらに、その状態が続くと、うつ病といったメンタルの疾病や、胃潰瘍や栄養不良状態といった身体面の疾病に至ってしまうことも起こり得ます。

 

 

「誰かに迷惑を掛けてしまう」という考えにより「ヘルプを出せない」のではなく、まずは相談をしてみましょう家族や友人に頼れない方は、行政や自治体、医療機関などを頼ってもよいでしょう。まずは声を上げるところから始めてみて下さい。

 

 

 

当院では、

ストレス関連障害、自律神経失調症、心身症、不安症、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、摂食障害、

パニック症、睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症、

月経前症候群(PMS)、過敏性腸症候群(IBS)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、

強迫症、アルコール使用障害、統合失調症など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。