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【心療内科Q/A】「自分では気づきにくいタイプの『冷え性』とは?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

冷え症になると、身体の特定の部分が冷たく感じます。これには、「自分は冷え性」かもしれないとすぐに気が付かれることでしょう。しかし、冷え性の症状はこれだけではありません。

 

 

冬でも足がほてったり、身体全体がほてったりする。足元は冷たいのに上半身はポッポと熱く顔がのぼせる…等々、このような「ほてり」も冷えの現れです手足を冷たく感じることだけが、冷え症ではないのです。

 

 

本当は冷えているのに、冷えに慣れてしまって、冷えを感じないまま過ごしてしまった場合、進行し過ぎた冷えを解消しようとして、体温を戻すために発熱が起こり、そのために「ほてり」が生じることがあります。

 

 

また、冷えのぼせというのは典型的な冷えの現れで、下半身(特に、足首から先)が低温で、上半身が温かい状態を指します。上半身と下半身とで、体温がアンバランスになっている状態とも言えます。

 

 

顔だけが異常にほてってしまい、顔を冷やすと楽になるというのも、冷えの現れです。東洋医学で言うと、「気」の逆流(「気逆」)による冷えであえると考えられます。

 

 

あるいは、大汗をかいたり身体がむくんだりするタイプの冷えも存在します。これは、身体の水分が滞っておこる「水毒(東洋医学での“水”の停滞)」による症状ですので、まずは身体の「水」のトラブルを解消する必要があります。ただ温めても治らないタイプの冷えだと言えます。

 

 

指で、向こうずねをつまんでみた際、もし痛みを感じるようであるならば、これも「水」の停滞による冷えが始まっている可能性がかなり高いでしょう。

 

 

他にも、「血」の滞り(「瘀血」)による冷えというものもあります。例えば、衣服の上からではなく、自分の手で直接素肌に触れた際、下腹部(おへその下あたり)が冷たかったら、それは瘀血タイプの冷え症であり、血の巡りに関する調整も必要になってくることでしょう。

 

 

このように、冷え性はすべて温めればよい訳ではないのです。冷え症のタイプによって、治療法や処方される漢方薬が異なりますそのためにも、ご自身はどんなタイプの冷えなのかを知ることが大切になってくるのです。

 

 

なお、冷え性改善の漢方薬は、当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することが可能です心療内科において、漢方薬による治療をご希望の患者様は、ぜひこの機会にご相談されてみられては如何でしょうか。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、

冷え性、更年期障害、心身症、ストレス関連障害、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

摂食障害(過食症)、パニック症、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、強迫症など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。