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【心療内科Q/A】「職場復帰直後に気を付けた方が良いことはありますか?① 」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

うつ病等こころの病気による休職をされてから復帰をされる方は、「会社の役に立ちたい!」と、ついつい過度に張り切り、頑張り過ぎてしまう場合が良く見られます。しかし、いくら職場復帰を果たしたとはいっても、気力体力共に健康で働いていた頃のレベルまですぐには回復できません。何と言っても、この時期は「意識的に仕事をセーブすること」が重要です

 

 

例えば、会社が定めた規定により、短時間勤務や残業制限を受けている場合には、まずはそれをきちんと遵守しましょう。また、「職場の他の人は働いているのに、一人だけ早く帰ることは申し訳ない」と思われる方も多いようですが、そこで無理をして、うつ病を再発させてしまうよりも、次の日も元気に出社できることの方が職場にとっても有難いことなのです。この時期は、「他の人が働いていても帰れるようになるための練習期間」だと考えて下さい

 

 

何故なら、うつ病等になられる方の多くは、病気になる前から周囲を気にし過ぎて、職場から退出することが遅くなりがちで、疲労を溜め込んでしまうケースが多いからです。そこで、この期間(短時間勤務・残業制限期間)に、周囲の人が働いていても先に帰る練習をすることで、自分が先に帰っても、職場は滞りなく仕事が進んでいるし、余り周囲も気にしていないのだな」といった感覚を会得してもらうことも重要なのです。

 

 

但し、職場の規定を遵守すると言っても、具合が悪い時には規定を変更してでも早目に休養を取ることや、主治医に相談に行くために早退することは問題ありません。これは、“決めたプラン(規定)より勝手にペースを早めたり、仕事の終了時間を延ばしたりすることがないようにしましょう”といった意味合いで設けられているので、その点は誤解がないようにしたいものです。

 

 

また、この時期に特別なイベントを企画することは、避けた方が賢明でしょう職場復帰のお祝いを兼ねて、土日で旅行に出掛けたりする話が出たりすることもあるそうですが、職場復帰3ヶ月程度は、身体的にも精神的にも想像以上に疲れますので、土日はまずは十分な休養を取るようにしましょう。

 

 

 

当院では、うつ病適応障害をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、自律神経失調症、不安症、

パニック症、社交不安症、恐怖症、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

摂食障害(過食症)、心身症、強迫症、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、過敏性腸症候群(IBS)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。