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【心療内科Q/A】「漢方と食べ物~『薬膳』について」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

漢方薬は食べ物が原材料のものが多いですが、それはつまり、「食べ物こそ薬である(医食同源)」という考え方に基づいています。日頃から何を口にするかが、その人の体調を左右しているという訳なのです。

 

 

近頃は薬膳という言葉を目にする機会も多いですが、本当の薬膳とは、特殊な料理ではなく、実は伝統的な日本の家庭料理の中にあります昔からの料理の仕方、主菜と副菜の合わせ方、薬味の使い方などこそが、まさに「薬膳」だと言えるのです。

 

 

例えば、お味噌汁にネギを入れる(味噌は身体を冷やす“冷性”の食べ物なので、身体を温める“温性”のネギを合わせる)焼きナスにショウガやカツオ節を乗せる(ナス=“冷性”、ショウガ・カツオ節=“温性”)、豚肉のショウガ焼き(豚肉=“冷性”、ショウガ=“温性”)といった食べ方には、漢方的な意味がある訳です。

 

 

また、沖縄でゴーヤ(冷性)を食べたり、北海道でジンギスカン(羊肉=温性)を食べたりすることも、地域の気候にマッチした、非常によく出来た薬膳なのです。

 

 

これらのものを食べることで、直接的に病気を治すことは出来なくとも、少なくとも病気にならない身体作りができます。昔から受け継がれてきた経験の積み重ねが、そのような知恵となり、結果として現代にも受け継がれているのが、日本の家庭料理や郷土料理なのです。

 

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、

冷え性、睡眠障害(不眠症)、更年期障害、心身症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

摂食障害(過食症)、パニック症、月経前症候群(PMS)、

統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。