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【心療内科Q/A】「大人のADHDの方への時間管理法 ②」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前同コラムにて、大人のADHDの方への時間管理法の1回目として、「バーチカルタイプの手帳の活用」についてご紹介をさせて頂きました。今回はその2回目です。

 

 

ADHDの方の特性の一つとして時間感覚」の課題がありますどちらかと言うと、時間感覚の把握が苦手で、時間の見積もりが甘いという傾向があります。「まだ大丈夫だ、まだ間に合うだろう」という気持ちが前面に出てしまい、結果として、中々作業に着手出来なかったり、予定の時間に間に合わなかったり…といったことが起きてしまいます。

 

 

ADHDの方の傾向として、所要時間を見積もる際に、突発的なイレギュラーな出来事が入る可能性と、それに要する時間の見込みを、考慮に入れにくい傾向があるようです。「ギリギリ」な時間で予定を組み込むのではなく、かなり幅を持たせて時間に余裕のあるスケジューリングをすることが大切になってきます。

 

 

また、時間感覚の弱さを改善する方法として、時間を体感してみたり、時間を目に見える形にしたりする(視覚化する)というやり方があります。

 

 

「時間を体感する」方法としては、朝の支度など、いつも行うような事柄が、実際にどの位の時間が掛かるのかを測ってみる方法がありますあまり細かくせず、例えば、「洗面所で20分」といったように場所ごとに測ってみるのも良いでしょう。

 

 

「時間を目に見える形にする」方法としては、まずは「アナログ時計」の使用をお勧めします。これは室内時計にも言えることですが、腕時計や携帯の時計表示も「アナログ時計」の方が、時間感覚を養う上では有効です。また「砂時計」の利用という方法もあります。「砂時計」といっても、「30分計」等といった長めの時間が分かるものが良いでしょう。

 

 

時間感覚や時間の見積もりに自信が無い方は、ぜひ上記の方法を試してみられて下さい。

 

 

 

このコラムを読まれまして、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、

パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、

過敏性腸症候群、アルコール使用障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。