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【心療内科Q/A】「『パニック障害』について教えて下さい④~呼吸法Ⅰ」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

「パニック障害」にお悩みの患者様は、大抵の方が、過緊張、不安、高ストレス…等々と、交感神経が昂りやすい状態にあります。

 

 

そこで、パニック障害のお悩みの方には、ご自身が安静にされている際(平時)に、1分間に何回程度の呼吸をされているかを測って頂いております。「吸って吐いて」で1呼吸「吸って吐いて」で2呼吸とされないように気を付けて下さい)とカウントされた際、皆さまは1分間に何回呼吸をされていたでしょうか?

 

 

一般的な日本人の平均は、1分間に15回~19回と言われています。ですので、1分間に「20回以上」の呼吸数であった方は、身体の土台として、パニック発作や過呼吸を起こすやすくなっていると考えられます。実際に、パニック障害にお悩みの患者様に、1分間の呼吸を測定して頂きますと、20回以上の患者様は、決して珍しくありません。

 

 

そこで、パニック障害の治療の際には、必ずといって良いほど、呼吸法」の習得が求められてきます。理想とされるのは、1分間に10回の呼吸ペースです。もちろん、これよりゆっくりの呼吸であれば、それに越したことはありませんが、まずは「1分間に10回」の呼吸ペースを目指して下さい。

 

 

その方法が3・3呼吸法と呼ばれるものです。ご自身で秒針付きの時計等を見ながら、3秒間で吸って、3秒間で吐く」ことを10回繰り返すと、ちょうど1分間になります。1日1回1分間、いずれかのタイミングで練習を続けていると、あっという間に、呼吸ペースが整っていきます。

 

 

この呼吸法は、パニック障害の方だけに限らず、先述のように、高不安・高緊張・高ストレスでお悩みの方が行って頂いても当然効果があります。「心身相関」という言葉があるように、心(脳)と身体は密接に結びついています。まずは、不安や緊張、ストレスに負けない身体作りを「呼吸法」から始めてみられては如何でしょうか。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、パニック障害(パニック症)をはじめ、

うつ病、躁うつ病、適応障害、自律神経失調症、

摂食障害、睡眠障害(不眠症)、心身症、恐怖症、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、不安症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群、社交不安障害、ゲーム障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。