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【心療内科Q/A】「『パニック障害』と嗜好品の関係性」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

パニック発作(過呼吸)と、嗜好品(タバコ・カフェイン・お酒など)は無関係ではありませんよって、パニック障害の治療中は、これらの摂取量には注意を払う必要があると言えるでしょう。

 

 

まず、タバコ・お茶・コーヒーはどれも、不随意の自律神経の昂進反応を促進する刺激物質とされています。治療中は、タバコは出来るだけ減らし、少なくとも不安や緊張が生じやすい場面では吸わないように心掛けることが大切です。

 

 

コーヒーやお茶については、治療中は出来るだけノンカフェインのものにされることが推奨されています。寛解された後も、ある程度の間は、1日1~2杯程度に留めておかれる方が望ましいでしょう。なぜならば、カフェインそのものが、「パニック発作」の引き金になっていることさえあるからです。

 

 

アルコールは、飲んだばかりの時は、鎮静作用をもたらしますしかし、数時間後からは、むしろ刺激作用の方が強くなってきます(ですので、不眠傾向があるからと言って、寝酒を飲むのはお勧めしません。お酒を飲んで寝つきはよくなられても、数時間後には目が覚めてしまうからです)。刺激作用が生じている時と、飲み過ぎた後のいわゆる「二日酔い」の時には、過呼吸発作が生じやすいとされています。実際、初回の過呼吸発作のトリガーとなったのが、二日酔い明けの通勤電車内であったという方も少なくはないほどです。

 

 

現在、パニック障害(あるいは、パニック発作)の治療をされていらっしゃられる方で、今まであまりこれら嗜好品(タバコ・お茶・コーヒー・お酒)のもたらす影響について気にされたことがなかった方は、この機会に一度、セルフチェックをされてみられることをお勧めします。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、パニック障害(パニック症をはじめ、

うつ病、躁うつ病、適応障害、自律神経失調症、

摂食障害、睡眠障害(不眠症)、心身症、恐怖症、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、不安症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群、社交不安障害、ゲーム障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。