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春のぼせ・ふらつき対策!

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

中医学(漢方)においては、春は自律神経がアンバランスになり易い季節とされています。気持ちは急に昂ってくる一方で、身体が中々ついていかないというケースが多々あります。

 

 

春は特に「肝(かん)」に負担が掛かり易い季節とされています。何故なら、冬の間に溜め込んだ老廃物を解毒(デトックスしようと、「肝」がフル稼働することで、疲弊してしまうからです。

 

 

そして、「肝」の中に本来は収まっているはずの「血(けつ)」があふれ出し、上半身に停滞しやすくなります。この「血」の停滞が起こると、そこに「熱」が生じ、この「熱」が春特有ののぼせ・ほてり・ふらつき等を引き起こすのです。

 

 

特に、余分な熱を冷まして身体を潤す役割を持つ「陰液」が足りない「陰虚証」の方は、こういった症状がより顕著に出易くなります。

 

 

「肝」の働き過ぎによる、のぼせやほてりを改善するために必要なことは、まずは体内の熱を冷ます性質のある食べ物で余分な熱を排出し、潤いをしっかりと充填することです。

 

 

熱を冷ます性質のある「苦味」の食べ物や、余分な「熱」をクールダウンさせる「陰液」を補う食べ物を意識的に選んでいきましょう。例えば、春の山菜であるフキノトウやタラの芽、コゴミ、タケノコや、熱を冷ます性質のある蓮の葉のお茶や、アサリなどがお勧めです。

特にタケノコ、フキ、ワラビ、グリンピース、アスパラガスなどの山菜は、ポリフェノールやミネラルが多く含まれており、デトックス効果を促進してくれます。

春の皿には苦味を盛れという、古来の賢人の知恵をぜひ活かしてみて下さい。

 

 

また、この時期、飲酒・ストレス・睡眠不足などで肝臓の負担が増えると、不調を招く要因になります。

 

 

肩こり(特に右側)眼精疲労めまい、血圧不安定、痔、アレルギー性鼻炎、イライラ、不安感、不眠、眠気…などが、その典型的な不調の例です。

 

これらの生活習慣を見直すことも大切です。

 

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安障害(不安症)、

睡眠障害(不眠症)、過敏性腸症候群(IBS)、心身症、

摂食障害(過食症)、パニック症、強迫症、適応障害、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

月経前症候群(PMS)、統合失調症、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

なお、漢方薬による治療(漢方療法)は、当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することが可能です心療内科において、漢方薬による治療をご希望の患者様は、ぜひこの機会にご相談されてみられては如何でしょうか。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。

 

出典:現場で使える薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖症状からチャートで選ぶ漢方薬 杉山卓也著 SHOEISYA

参考資料:「Kampo Viewhttps://www.kampo-view.com/