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【心療内科 Q/A】「喉のつまりや違和感~心因性の場合②」

A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前同コラムにて心因性(ストレス性)の喉の詰まり感(異物感)」について記載させて頂きました。

 

 

これは、喉に何かあるいような感じがして、何だか物が飲み込みにくく感じられます。実際に飲み込めなくなったり、食べ物が引っかかったりすることはありませんが、その不快感は断続的にあります。そのため「喉に何か出来たのではないか」というご心配から、患者様は耳鼻咽喉科を受診されますが、心因性(ストレス性)の場合は、検査で異常は見つかりません。

 

 

これは「ヒステリー球」「ストレス球」梅核気(ばいかくき)」…等と呼ばれている症状です。

 

 

そして、この症状にお悩みの方は、時として「胸の圧迫感」「息苦しさ」も感じられている場合があります(必ずしもではありませんが)。

 

 

この場合の「胸の圧迫感」とは、喉の下、鎖骨の付け根からみぞおちにかけて、何かが詰まったような、圧迫されたような感じがします。

 

 

そして「息苦しさ」は、「胸の圧迫感」と似ており、この2つはしばしば同時に起こります。「いくら息を吸っても酸素が足りていない」「息の吸い方を忘れてしまった」「意識しないと呼吸ができない」…等といった不安感に襲われ、悪化すると「過呼吸症候群」に移行してしまうことすらあります。

 

 

この3つの症状「喉の詰まり感(異物感)」「胸の圧迫感」「息苦しさ」への対処法が、実は「腹式呼吸」になります。何故なら、これらの症状が起きている時は、浅く早い呼吸になっていることがほとんどで、しかも息を吸う時に胸を膨らませる「胸式呼吸」になってしまっているからです。

 

 

この状態は、横隔膜や肋骨間の筋肉の持続的な収縮により起きているので、お腹と胸郭を膨らませる「腹式呼吸」によって緩和することが出来るのです。

 

 

腹式呼吸」の行い方は以下の通りですヨガの呼吸法と同じやり方となります。

 

 

★「息を吸う時」:お腹を膨らませながら、鼻から息を吸います。
☆「息を吐く時」:お腹をへこませながら、口から息を吐きます。

 

 

この2つ(吸う⇔吐く)を落ち着くまで繰り返します。ただ、自然に出来るようになるまでには少し時間を要するかもしれませんので、普段の安静時に練習をされておかれることをお勧め致します。

 

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、
うつ病、躁うつ病、不安症、適応障害、心身症、
パニック症、睡眠障害(不眠症)、ストレス関連障害、
月経前症候群、統合失調症、強迫症、摂食障害(過食症)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)等、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。