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【心療内科 Q/A】「吐き気を伴う片頭痛に『呉茱萸湯(ごしゅゆとう)』」」

A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

片頭痛の発作には、西洋薬のトリプタン系薬剤が第一選択肢として挙げられていますが、薬価が高い上、薬物乱用頭痛のリスクになることが危惧されています。漢方薬の「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」が効くのは、特に「冷え」が関与する片頭痛発作であり、かつ強烈な吐き気を伴う時です。合う患者様ですと、トリプタン系薬剤に負けず劣らすの効果を発揮してくれます。

 

 

この呉茱萸湯は、痛くなった時に、温かい飲み物と一緒に服用されると良いでしょう。ただ、この呉茱萸湯ですが、一般的には「かなり不味い」という定評を得ていますので、そのために飲み続けることが難しい患者様もいらっしゃられます。まさに「良薬は口に苦し」を体現しているような漢方薬の一つです。これは、呉茱萸湯に含まれる「呉茱萸(ごしゅゆ)」という生薬の味です。この呉茱萸は「痛みを鎮静させ、吐き気を止める」という優れた作用があります。そのため、患者様によっては、「生理痛(月経困難症)」の鎮静剤として処方される場合もあります。

 

 

なお、片頭痛・慢性頭痛治療の漢方薬(漢方療法)は、当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することが可能です。心療内科において、漢方薬による治療をご希望の患者様は、ぜひこの機会にご相談されてみられては如何でしょうか。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、
気になる点がありました方、興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、
自律神経失調症(片頭痛・慢性頭痛等含む)をはじめ
うつ病、躁うつ病、不安症、適応障害、心身症、冷え性、
摂食障害、パニック症、更年期障害、睡眠障害(不眠症)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
月経前症候群、統合失調症、強迫症、ストレス関連障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。