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【心療内科 Q/A】「やる気を引き出すの宣言の力~パブリック・コミットメント」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

やる気(行動)を起こさせる有効な方法として注目されているのが、パブリック・コミットメントです。即ち、パブリックな場(公的な場)で、やる気(行動目標)を宣言することとも言い換えられるでしょう。

 

 

人は何か行動を起こす時には“目標”を立てますが、自分一人だと、ついつい怠けてしまいがちです。しかし、目標”を大勢の前で宣言してしまうと、本人が宣言した目標のために努力する確率が高くなることが知られています何故なら、そこには責任が生じてしまうがゆえ、目標に向かっての行動力が増すからです。このような心理的な働きを「パブリック・コミットメント(=宣約・公約を公表する)」と呼ぶのです。

 

 

この方法は、ビジネスの現場でも度々使われています。上司の方が部下に目標を設定させて宣言させることはもちろん、それ以外にも、各セクションで売り上げ目標を発表させたり、期限を区切って実行することを宣言させたりするのも、実はそのためなのです。

 

 

宣言すれば、やらざるを得なくなります。つまり、パブリック・コミットメントを上手く使えば、「やる気がイマイチ出ない!」という方でも、お尻に火がついて、行動するようになるのです。

 

 

パブリック・コミットメントの卑近な例として、以下のようなものが挙げられるでしょう。

 

 

✓「選挙公約:政治家が発表する公約(マニフェスト)は、パブリック・コミットメントが制度化したものになります。

 

✓「キックオフ・ミーティング:プロジェクトの開始を宣言するための集まりです。年度初めに行えば、会社全体の目標がより鮮明になります。

 

✓「PTA活動:PTAの委員は役割分担されます。それぞれがなすべきことを宣言すれば、役割逃れが解消されます。

 

 

…あくまで私見ですが、「パブリック・コミットメント」は、誰かから「させられるもの」ではなく、あくまでも自発的な意志をもって行うことこそ、パブリック・コミットメントが持つ本来の力を余すことなく発揮できるものなのではないでしょうか。

 

 

この一年、皆様はどのような目標や希望、願望をお持ちでしょうか。この機会に、「年初めのパブリック・コミットメント」として、身近な方に宣言を聞いてもらうのも良いかもしれませんね。

 

 

 

当院では、適応障害をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、自律神経失調症、

心身症、睡眠障害(不眠症)、ストレス関連障害、

摂食障害(過食症)、月経前症候群(PMS)、強迫症、

不安症、パニック症、冷え性、更年期障害、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。