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【心療内科 Q/A】「うつ病の治療に薬物療法は必要ですか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

精神科や心療内科で出される薬の服用に抵抗感を持たれる方は少なくありません。しかし、うつ病は、脳内の神経伝達物質が上手く循環しなくなっている病気です。それを改善するには、高血圧や生活習慣病などの病気と同様に、適切な薬物療法が必要になります。

 

 

一時期、うつ病は、「心の風邪」と表現されていた時代がありましたが、実際は「心の肺炎」が現在の医療界での認識です。何故そのように表現されるようになったのかは、それだけ重症度が高い疾病であることと、適切な医療機関における治療の必要性を表現しているものと捉えて頂ければ幸いです。「肺炎」を独力で治そうとされる方は、まずいないであろうことは認識に難くはないでしょう。

 

 

うつ病の患者様の中には、3か月から1年程で、自然治癒される方もいない訳ではありません。しかし、その場合であっても、うつ病になり始めの急性期の患者様は、強い苦痛を感じられています。そういった苦痛を取り除くことも、薬物療法の目的の一つです。

 

 

少量から始めて、症状の改善が見られるまで徐々に増やし、その方に合った適量の投薬を暫く継続することが原則となります。充分な効果が現れていないのに、必要量まで増量せず、漫然と少量服用を続けていると、却ってうつ病が慢性化する恐れがありますので、きちんと適量の投薬治療を受けることが大切です。

 

 

そして、薬物療法(投薬治療)により、症状が改善されてこられたら、睡眠-覚醒のリズムを整え、昼間に活動する時間を少しずつ延ばしていって下さい。但し、焦りは禁物です。まだ本当は動きたくないのに無理して動かく、やりたくないのに無理してやろうとされると、却ってストレスになり、折角回復されていた症状を悪化させる原因にもなりかねません。「やってみてもいいかな?」「やりたいな!」と思われた時に行動するように調整されることは、治療上とても大切なことなのです。

 

 

 

当院では、うつ病をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

心身症、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、更年期障害、強迫症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。