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【心療内科 Q/A】「適応障害を予防する『仕事の価値観チェックテスト』」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

人は誰しも、創造する価値貢献する価値の付与を求めると言われています。前者は、画家が作画に没頭するように、自己の興味に対して理想を追い求めひたすら邁進されるような価値であり、後者は法的弱者を救う弁護士のように、人の役に立つという行為そのものに内包される価値です。

 

 

これら2つの価値は、共に他者から評価されることによって強化されていきます。さらにその価値を感じられることが、その人の自己肯定感を高め、次の仕事の活力にもなります

 

 

この価値と評価の危機が、現在日本の職場で頻発してします「何のために働いているのか分からない」「誰も褒めてくれない」といった言葉は、職場(仕事)の悩みにより来院される患者様の口からよく聞かれます。そして、それが適応障害の一因となっていることも少なくありません。

 

 

大企業であれば、基本的に分担作業となり、一人ひとりが仕事の“ごく一部”にしか携わっていません。会社がどこに向かおうとしているのか、この仕事は何のためにやっているのかが不明瞭になり易く、それは「目的意識の喪失」に繋がります。また、かつてはモチベーションを持てた仕事であっても、ご自身のキャパシティーや限界を超えて荷重な負荷が持続的に掛かると、次第にやる気も喪失してしまいます。

 

 

一方、ベンチャー企業など小規模な会社は、時としてノルマが厳しかったり、マルチタスクであることを要求されたりという傾向があり、自分自身の興味や関心に沿って仕事をするということが難しくなりがちです。こういった状況が、仕事をする上での価値の喪失に繋がってしまいかねません。

 

 

また、これは昨今の風潮ですが、コロナ渦により、リモートワークが急激に日本において広がりました。しかし、そのリモートワークの仕組みに沿った、上司-部下間、同僚同士において、互いに「価値」を感じさせるようなやり取りが確立されているかと言うと、まだまだ十分とは言い難いのではないでしょうか。

 

 

では、ご自身の職場における価値と評価は、どのように測れば良いのでしょうか。職場において、皆様がご自身の価値を感じられる要素は、社内評価」「成長」「貢献感」「達成感」「報酬に分けることが出来ます。

 

 

「社内評価」とは、上司や同僚から認められること、その結果としての昇進といったことです。「成長」は仕事を通したスキルの上達や人間的成長のこと、「貢献感」は社会全体の役に立っているという意識です。「達成感」は仕事のタスクを達成することで得られ、「報酬」は給与やボーナスなどの経済的側面です。

 

 

これらについて、以下にチェック項目を用意しましたので、それぞれについて当て嵌まる項目数を数えてみて下さい。

 

 

Ⅰ 社内評価

 

□ 自分の仕事は会社の成長に寄与するはずだ

□    地位や名声を得たい

□    重要な人だと認められたい

□    上司や同僚に注目されたい

□    評価の高い同僚に嫉妬してしまう

 

 

Ⅱ   成長

 

□    仕事の技術・能力を向上させたい

□    仕事を通じて人間的に成長したい

□    新しい技術や技能の獲得に積極的である

□    苦手な仕事も自分の成長のためと思い、受け入れる

□    定年まで学び続けたい

 

 

Ⅲ   貢献感

 

□    自分の仕事は世の中の役に立っている

□ 苦手な仕事も人々のためと思えばできる

□    自分の仕事は将来きっと役に立つ

□    社会貢献が大事であり、報酬はあまり重要ではない

□ 仕事を通じて人々を幸せにしたい

 

 

Ⅳ 達成感

 

□ 「やりきった」と思いたくて仕事をしている

□ 仕事のゴールが常に明確だ

□    目標に到達すると幸福を感じる

□ 目標に達しないと、とても悔しい

□    挫折しても「何くそ」と自分を奮い立たせることができる

 

 

Ⅴ 報酬

 

□    仕事の目的は報酬

□    仕事への興味より報酬が大切

□    より良い報酬があれば転職したい

□    嫌な仕事も報酬のためと割り切れる

□ サービス残業はもってのほかだ

 

 

上記のそれぞれの要素について3つ以上のチェックが入る方は、その要素の傾向が強いと言えます。そして、3つ以上のチェックが入った要素が多ければ多いほど、貴方の現在の仕事に対する価値は高いと言えるでしょう一方、全ての項目においてチェックが3つ未満であった方は、現在の仕事に対して、目下あまり価値が見出せておらず、それが仕事に向かうモチベーションを低いものにしてしまわれている可能性が考えられます。

 

 

 

このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、適応障害をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、自律神経失調症、

睡眠障害(不眠症)、ストレス関連障害、統合失調症、

パニック症、強迫症、不安症、摂食障害(過食症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、

月経前症候群(PMS)、過敏性腸症候群、心身症など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。