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【心療内科 Q/A】「『認知行動療法』って何なのでしょうか?②」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前同コラムにて『認知行動療法』って何なのでしょうかというタイトルにて“概説”をさせて頂きました。今回はその「2回目」となります。

 

 

認知行動療法の基本となるのが、「認知(思考・考え)」「行動」「気分」の3つの要素です。そして、この3つの要素を検討していくことになります。認知、行動、気分の中の一部分だけに注目してしまっていると、何かご自分の中で処理できない事柄が起こった際に、何がネックであったのかに気が付くことが上手く出来ません。

 

 

認知行動療法の「認知面のアプローチ」においては、ご自身が、その出来事に対してどのように捉えられたのかを掘り下げていきます。そして、ご自分ではコントロールできない「自動思考」と呼ばれるもの=「ある状況に置かれた時に自然と受かんでくる思考やイメージ」を自覚します。その自動思考に、ある一定のパターンがないか振り返っていかれるのも、一つの認知を修正する方法となります。

 

 

さらに、ご自身の「自動思考」を言語化して捉えていくと、「認知」や、さらにその大元にある「スキーマ」の発見にまで至られるかもしれません(但し、必ずしも「スキーマ」にまで至らずとも、「認知」の発見で充分であることが大抵です)。

 

 

因みに「スキーマ」「認知」(ここではほぼ同義として扱わせて頂きます)とは、その方の先天的な要因に加え、後天的な環境要因、家族観、人生観、価値観、個人的な信念やポリシー等を指しています。これらには、「個人差」があって当然ですし、どのスキーマや認知が絶対的に正しい、といったこともありません。

 

 

ただ、ご自身が、周囲の環境(場所)や人間関係において、どうもうまく行かない(適応できない)、納得がいかないことが多い……等々といったことが「稀」や「偶々」ではなく、かなり頻繁に起きてしまうようでしたら、一度ご自身の自動思考・認知・スキーマ等を改めて見つめ直してみられることも有用かもしれません。

 

 

 

当院では、

うつ病、躁うつ病、不安症、恐怖症、適応障害、

睡眠障害(不眠症)、過敏性腸症候群、心身症、

摂食障害、パニック症、自律神経失調症、強迫症、

月経前症候群、更年期障害、統合失調症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。認知行動療法を行うことも可能です。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。