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【心療内科 Q/A】「『肩こり』を中医学(漢方)的に考えると…?Ⅰ」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

デスクワークが主体なお仕事の方にとって、「肩こり」は非常に身近であり、深刻な問題でもあります。近年のリモートワークの普及により、出勤をされていた時よりも、同じ姿勢のままでいる時間が増えたり、歩く機会が減ったりされたことも、「肩こり」にとっては悪影響であると言えるでしょう。酷い時には、肩こりから頭痛になってしまわれる方も少なくはありません。

 

 

このように、肩こり」の大きな原因の一つは「血行が悪くなること(血行不良)」です中医学(漢方)の観点で言うと、「血(けつ)の巡りが悪くなっている」状態であり、そのままにしておくと、「痛み」に繋がってしまいます。一括りに「血行不良」と言っても、中医学的に見ると、原因はいくつかあります。

 

 

まず挙げられますのが、ストレス」が原因のタイプです。日常生活の中でストレスを感じやすい方は、肩がこり易い傾向にあります。精神的な疲労が「肝(かん)」に悪影響を与えるからです。中医学(漢方)において、「肝(かん)」は身体の気を巡らせる働きをしていますが、気の流れは血行にも通じています。そのため、気が滞ると肩に凝りが生じてしまいます、これを肝鬱(かんうつ)タイプと呼びます。

 

 

さらに「冷え」も影響をしてきます。身体の冷えは、同じく血流を悪化させ、肩こりを招きます加えて、中医学(漢方)では、自然界からの影響である「寒邪(かんじゃ)」「風邪(ふうじゃ)」が身体に入り込むことでも、肩こりを引き起こすと考えられています。例えば、冬の寒い日や、夏に冷房の風を受けた時に、肩こりを感じらえた場合は、この風寒(ふうかん)タイプに当て嵌まると言えるでしょう。

 

 

そして身体の中の水の滞り、即ちむくみや老廃物が蓄積することも、肩こりを引き起こします。例えば、胃腸が余り強くないのに、無理に飲食(暴飲暴食)をされたり、脂っこいものばかり食べられたりされると、身体の中に「痰湿(たんしつ)」という不要物が溜まってしまいます。これが血流の悪化を引き起こすことで、肩こりになってしまうのです。これが痰湿(たんしつ)タイプの方の肩こりです。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、自律神経失調症不定愁訴をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

心身症、更年期障害、冷え性、ストレス関連障害、

摂食障害(過食症)、パニック症、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、強迫症など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

なお、漢方薬による治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。