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【心療内科 Q/A】「『旬』食材は、季節の不調の特効薬…?!」

A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

中医学(漢方)では、季節によって弱りやすい臓器や機能があり、季節の変化に伴って起こりやすいトラブルがあると考えています。そして、その季節に相応しい「旬」の食材を取り入れることで、健康を保つことが出来るとされています。

 

 

例えば、春は、たけのこや菜の花など苦味のある食材が多く出回りますが、これら苦味のある食べ物は、春の陽気からくるのぼせを防ぎ、冬の間に溜まってしまったものをデトックスしてくれます。夏は、トマトやきゅうり、スイカ等の夏野菜が、身体に溜まる熱を冷やし、熱中症を防いでくれます。乾燥をする秋には、梨や松の実を食べることだ、身体を内側から潤してくれます。そして、腎機能が弱まりやすい冬は、牡蠣やエビなどの旬食材が腎臓の働きを補ってくれます。

 

 

このように、旬の食材は、その時期に起こりやすいトラブルを解消してくれる、いわば「特効薬」でもあるのです。ですので、大地からの「気(エネルギー)」と「栄養」をたっぷり含んだ季節の食材を意識的に摂られて、身体に必要なパワーを取り入れましょう。

 

 

また、旬の食材は、不調を与える「邪気」から、私たちの心身を守ってくれる効果もあります。「邪気」とは、その季節特有の悪いエネルギーのようなもので、春は「風邪(ふうじゃ)」、梅雨は「湿邪(しつじゃ)」、夏は「暑邪(しょじゃ)」、秋は「燥邪(そうじゃ)」、冬は「寒邪(かんじゃ)」と分けて考えています。

 

 

「邪気」は外から入ってくるもので、春の「風邪」はウィルスやアレルギーを運び、激しい気温差でストレス症状を悪化させます。梅雨の「湿邪」が「水」の性質を持ち、むくみやめまい等を引き起こします。夏の「暑邪」は、燃え上がり発熱する性質を持ち、その熱で身体のエネルギーを消耗させます。秋の「燥邪」は、身体から潤いを奪い、冬の「寒邪」は、冷やす性質で痛みやこりを悪化させます。

 

 

勿論、すべての不調がこれらの邪気と関わっている訳ではありませんが、邪気を寄せ付けないに越したことはありません。日々の生活の中で自然を感じ、その自然の流れに沿って生活を送り、症状や体質に合った食材や、季節の旬の食材を上手に取り入れて、不調や未病をなくすこと。これらが、中医学(漢方)の「医食同源」の考え方に繋がるのです。

 

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、
睡眠障害(不眠症)、冷え性、心身症、強迫症、
うつ病、躁うつ病、不安症、適応障害、パニック症、
摂食障害(過食症)、月経前症候群(PMS)、更年期障害、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
統合失調症、過敏性腸症候群、ストレス関連障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また必要に応じて、保険適用で漢方薬による治療(漢方療法)も行っております。

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。