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【心療内科 Q/A】「『全般性不安症(全般性不安障害)』の診断基準を教えて下さい」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

前回のコラムにおいては、不安症(不安障害)という大きなカテゴリーの中に、どのような疾病が含まれているかを記載させて頂きました。今回はその中にありました全般性不安症(全般性不安障害:GAD)」について詳しく書かせて頂きます。

 

 

★以下の1~3の項目が当て嵌まる際に、全般性不安症が疑われます

 

 

.自分でもコントロールできない程、強い不安や心配が原因で、6か月以上、日常生活や社会生活に支障が出てしまっている(=何でもかんでも、半年以上ずっと、いつも不安でしかない)。

 

 

.また、細かい症状としては、次の項目の内、3つ以上が当て嵌まります。

 

□ 落ち着きのなさ、緊張感や過敏性。

□ 疲れ易い(疲労感)。

□ 集中力の低下や集中困難、頭が真っ白になる。

□ 苛立たしさ(イライラしている)や易怒性。

□ 筋肉の緊張。

□ 睡眠障害(不眠や入眠・熟眠困難など)。

 

 

.不安と心配の対象が、その他の不安症等に見られるような特定的・限定的・具体的な対象ではないこと。物質や他の医学的な疾病により引き起こされたものではないこと。

 

 

 

このように1~3の項目を参考に、全般性不安症か否かが判断されます。

 

 

「3」は、具体的にはパニック症におけるパニック発作や、社交不安症における人前で注目を浴びる場面、といったような「こういった具体的な場面や状況に陥ることが不安(心配)である」といった時は、「全般性不安症」とは言わないことを意味しています。全般性不安症の方は「漠然とした不安」を常に抱えてしまわれていることが大きな特徴の一つなのです。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

全般性不安症(全般性不安障害)をはじめ、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病、適応障害、自律神経失調症、心身症、

摂食障害、パニック症、睡眠障害(不眠症)、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、

過敏性腸症候群、社交不安症、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。