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【心療内科 Q/A】「『うつ病』で入院が推奨されるのは、どのような場合ですか?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

うつ病の治療は、必ずしも入院が必要というものではありません。多くの患者様は、外来診療で治療を受けられています。しかし、場合によっては「入院」が“推奨”されるがことがあります。それは、以下のようなケースです。

 

 

●「死ねば楽になれる」といったように、自殺念慮(希死念慮)が強い場合

 

● 食欲が減退して、身体が著しく衰弱している場合

 

● 焦燥感が非常に強く、いつもイライラされている場合

 

● 高血圧、糖尿病、心臓病などの合併症がある場合

 

● 家族などの同居者に、抑うつの誘因があり、距離を置く必要がある場合

 

育児や親の介護で忙しく、そちらが気になってしまい、ゆっくりと休養できる家庭環境にない場合

 

 

うつ病で入院されるのは、上記の中でも特に「自殺念慮(希死念慮)が強い」といった、症状が重い方が中心になりますしかし、自宅でご家族と一緒にいることがストレスとなり、抑うつが悪化してしまわれたり、やることが気になってしまって心が休まらなかったりされる場合にも、時として医師から入院が勧められることがあります。

 

 

 

ですので、まずは可能であれば、家庭内の環境調整(居室を別々にしたり、担う役割を見直されたり…等)が出来ないか、本当に入院が必要なのかを、主治医とよく相談されてください。

 

 

 

実際、うつ病から回復された後も、家庭内の環境調整が話し合われていないままですと、うつ病の再発リスクが高まるのも事実です。この機会に、部屋分けや家庭内の導線の見直し、患者様一人に家族の負担や家庭内役割が掛かり過ぎていないかの再考、場合によっては外部リソースや資源の活用や導入を検討されることも、患者様の治療のみならず、今後の家族の在り方をより良いものにする上でも、非常に有効になってくることでしょう。

 

 

なお、うつ病の患者差様の入院期間は、多くは1か月~3カ月以内が目安とされています当院のような「クリニック」は、往々にして入院設備がありません病院という名称を掲げており、加えて、精神科・心療内科の入院病棟があるかどうか、きちんと確認をされる必要があるでしょう。

 

 

 

当院では、うつ病をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

心身症、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、更年期障害、強迫症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。