こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】「ゲーム依存(ネット依存)の弊害について~心の健康面」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

ネット依存(ゲーム依存)になってしまうと、精神面・身体面・行動面それぞれにおいて様々な弊害が出てきてしまうことが知られています。今回は精神面(心理面)について記載させて頂きます。

 

 

ネット依存(ゲーム依存)にまで陥ってしまうと、ネットやゲームをしている時は、楽しくて気分が高揚し、集中力を発揮する反面、今度はそれをしていないと、著しくイライラしてしたり落ち込んだりしますネットやゲームを止めるように注意をされると、怒りを露わにされる方も少なくありません。

 

 

こうした状態は、他の依存でいうところの離脱症状に似たもので、このような状態が見られるようであれば、早めの治療が必要になってくることでしょう。

 

 

また、ネット依存(ゲーム依存)の患者様の大半の方が、睡眠障害を併発されています。深夜、あるいは明け方までネットやゲームを続けていると、交感神経が過剰に優位になってしまっていることやブルーライトを長時間浴び続けている影響等もあって、眠ろうとしても中々寝つけない入眠障害や、眠ったとしても朝起きられない、昼間に居眠りをしてしまうといったことが起こります。やがてこれが、昼夜の逆転した生活リズムとなってしまい、様々な問題の元にもなってしまいます。

 

 

ネット依存(ゲーム依存)による、精神面の影響、つまり心の健康に関する問題をまとめると以下のようなものが挙げられることでしょう。そして、こういった症状が見られた場合には、「気のせいだ」「たまたまだ」と放っておかず、適切な医療機関を受診することをお勧めします。

 

 

  • 感情をコントロールできなくなる
  • ネットやゲームをしていない時の意欲低下が著しい
  • ネットやゲームを行うことで引き起こされる問題を過小評価する
  • 自己中心的な考えに傾く
  • 他の人との話がかみ合わない
  • 思考能力が低下してボーッとしていることが多い
  • ちょっとしたことでもキレやすくなる
  • 睡眠時間が短い
  • 睡眠時間帯が(一般的なものとは)ずれてくる
  • 睡眠不足でいつも居眠りをしてしまう
  • 無感情・無感動になる
  • いつもイライラしている
  • 劣等感や抑うつ感が強くなる
  • 人付き合いが煩わしくなる

 

 

 

このコラムを読まれまして、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、ゲーム障害、ネット依存、スマホ依存をはじめ、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、

パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、心身症、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、

過敏性腸症候群、アルコール使用障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。