こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「心療内科・精神科で扱われる漢方薬Ⅲ~女性のメンタルヘルス①」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前同コラムにて、「漢方療法(漢方薬を用いた治療)では、『気』・『血』・『水』のバランスを整えることを目的としている」ことを書かせて頂きました。

 

 

そして、女性のメンタルヘルスにおいては、「気」は勿論ですが、「」への注目欠かせません。「血」は、血の巡りや血の道、ホルモンの働きを意味しています。

 

 

よって、女性の冷え症、めまい、ほてり、不眠やイライラ、疲労、倦怠感、月経前症候群、更年期障害、自律神経失調症といったものを漢方薬にて治療していく際、「気」と「血」の両方を整えていく必要が出てくるのです。

 

 

この、女性の「気」と「血」の両方を整えていく漢方薬として、代表的なものに当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」「加味逍遥散(かみしょうようさん)」「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」が挙げられるでしょう。

 

 

当帰芍薬散比較的体力が低下した女性で、冷え症で貧血傾向がある方に用いられます。全身の倦怠感、冷え症、月経不順(月経困難…等の症状を改善します。

 

 

◎ 加味逍遥散比較的虚弱な方で、女性の多彩な不定愁訴(不安、不眠、イライラ、疲れ易い、発汗、冷えとのぼせ、肩こり、頭痛、めまい、胸脇苦満…等)に対応しています。

 

 

◎ 桂枝茯苓丸比較的体力がある方で、突然ののぼせ(ホットフラッシュ)や循環障害のある方に用いられます。顔はほてる反面、足や末端は冷えてしまう末端冷え症)、酷い月経痛更年期障害の治療に用いられます。

 

 

精神科・心療内科において、漢方薬による治療をご希望の患者様は、ぜひこの機会にご相談されてみられては如何でしょうか。

 

 

漢方薬はお一人おひとり、その方の体格や体質(=「証」)や身体の状態をきちんと診て、最も適したものをお出しします。逆に言えば、漢方薬は「症状だけでは選べないものであるとも言えるのです(=「同病異治」)なお、これらの漢方薬は、当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することが可能です。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、心身症、

摂食障害、パニック障害、月経前症候群、更年期障害、

統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。