こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】「大人の発達障害です、『アンガーマネジメント』は役立ちますか?⑦」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

「アンガーマネジメント(怒りのコントロール法)」の第7回です。アンガーマネジメントは、ADHDを始めとした発達障害の方に限定されたものではなく、どんな方が使って頂いても役立つスキルの一つです

 

 

怒りを感じられた際、心を静める言葉(怒りを鎮めるセルフトーク)」を心の中で唱えることは、非常に有効な手段です。但し、とっさに思い浮かべるというのは、かなりハードルが高いため、予め自分に適した言葉を決めておくことが大切です。

 

 

この「言葉」を選ばれる時のポイントは、以下の3点です。

 

  1. 前向きでポジティブな言葉であること
  2. 繰り返し唱えられるような、シンプルかつ端的な言葉であること
  3. 自分にしっくりくる(一番落ち着くもの)であること

 

 

このようにして、怒りを鎮める前向きな言葉を決めておき、怒りを感じた時、繰り返し心の中で唱えます繰り返し唱えることで、気持ちが少しずつ言葉の内容に集中していきます。そうすると不思議なことに、徐々に言葉の内容が心に染み渡っていき、気持ちが怒りから切り替わるのです。

 

 

「心を鎮める言葉(怒りを静まるセルフトーク)」は、ご自分が一番落ち着くもの、しっくりくるものを選びますが、「具体例」を以下に幾つか挙げておきますので、宜しかったら参考にされてみられて下さい。

 

◎「落ち着いて、落ち着いて……」

◎「大丈夫、大丈夫……」

◎「リラックス、リラックス……」

◎「深呼吸、深呼吸……」

◎「冷静に、冷静に……」

◎「短気は損気、短気は損気……」等々。

 

 

このコラムを読まれまして、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、

パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、

過敏性腸症候群、アルコール使用障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また、ご希望の方には、アンガーマネジメントについてのご相談も承っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。